文部科学省、地球規模の環境学習推進事業について指定校を公募

 文部科学省は、平成25・26年度環境のための地球規模の学習および観測プログラム推進事業について、環境測定を行う指定校の公募を開始した。公募対象となるのは、都道府県教育委員会、学校法人、附属学校を置く国立大学法人とされている。

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 文部科学省は、平成25・26年度環境のための地球規模の学習および観測プログラム推進事業について、環境測定を行う指定校の公募を開始した。公募対象となるのは、都道府県教育委員会、学校法人、附属学校を置く国立大学法人とされている。

 「環境のための地球規模の学習及び観測(Global Learning and Observations to Benefit the Environment(グローブ))計画」は、1994年に米国より提唱された学校を基礎とした環境科学および環境教育に関する国際的なプログラム。文科省は、米国との間でグローブ計画への協力に関する実施取決めを締結し、国立大学法人東京学芸大学環境教育実践施設を中央センターに指定して平成7年度より事業を実施している。

 文科省は、全国の小学校から高校まで15校を環境測定校(グローブ校)として指定。中央センターは、指定された学校の担当教員に対して、環境測定の方法やデータ送信についての講習を行い、受講した教員を「グローブティーチャー」として登録するという。グローブ校の児童生徒は教員の指導の下、学校やその周辺でグローブ事務局から提示された観測項目の中から選択して環境測定を行うという測定・学習内容となっている。

 観測項目は雲の種類、雲量、降水量、降雪量、降水のpHを観測する「大気調査」、水の透明度、水温、pH、アルカリ度を観測する「水質調査」、土壌特性(野外観測、室内分析)、土壌水分、地温を観測する「土壌調査」など。

 グローブ計画に参加する世界各国の児童生徒等が観測したデータは、インターネットを通じて、米国のグローブデータ処理センターへ報告される。データは、同センターによって分析・画像処理され、最新の地球環境イメージが提供されるという。グローブ校ではその地球環境イメージを利用することによって、身の回りの環境問題だけでなく、世界的規模の環境についての学習へ発展させるなどして環境学習を進めることが可能になる。また、「グローブ日本生徒の集い」や国際会議における研究発表・環境学習体験プログラムへの参加を通して、グローブ校間の交流も行うという。

 公募締切は3月12日で、事業規模は444万6000円で採択数は15件とされている。審査を経て3月下旬に結果通知が行われる予定で、平成25年予算成立後随時契約を締結していくとしている。
《水野こずえ》

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