孫への教育資金、45%が贈与意向あり…希望額は482万円

 4月1日より導入される「孫への教育資金贈与非課税制度」について、祖父母の認知度は86%で、祖父母の45%に贈与意向があり、贈与希望額は平均482万円に上ることが電通の調べで明らかになった。

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孫への教育資金贈与非課税制度に関する認知
  • 孫への教育資金贈与非課税制度に関する認知
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  • 贈与希望額
  • 贈与希望額と平均年収
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 4月1日より導入される「孫への教育資金贈与非課税制度」について、祖父母の認知度は86%で、祖父母の45%に贈与意向があり、贈与希望額は平均482万円に上ることが電通の調べで明らかになった。

 同調査は、小学生以下の孫がいる50歳以上の祖父母2,000人に、「孫への教育資金贈与非課税制度」に対する認知や孫への贈与意向などについてインターネット調査を実施した。調査対象エリアは、関東1都6県(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬)。実施期間は、2013年3月1日~3月3日。

 「孫への教育資金贈与非課税制度」について、「知っている」61.8%と「聞いたことがある」23.7%を合わせた85.5%が同制度を認知している。祖父母別では、祖父86.1%、祖母84.8%と、祖父・祖母ともに高い認知を得ている。

 孫への贈与意向は、「贈与したい」6.6%と「贈与を検討してみたい」37.9%を合わせた「贈与意向あり」は44.5%に上る。孫と同居している祖父母では、52.1%と過半数に贈与意向がある。

 贈与意向者の孫への教育資金贈与希望額は、平均約482万円。同調査での祖父の平均年収約464万円と同規模である。また、祖父のこづかい10年分(約492万円=月4.1万円×12か月×10年)ともほぼ同規模の金額となる。

 祖父母がサポートしたいと考えている孫の教育費は、「大学の費用」がもっとも多く44.2%、次いで「高校の費用」26.2%、「スポーツ・芸術など特殊な教育の費用」19.8%など。

 また、贈与意向のある祖父母では、「大学の費用」がもっとも多く51.2%、次いで「高校の費用」32.0%、「スポーツ・芸術など特殊な教育の費用」18.3%、「塾・予備校などの費用」17.6%、「留学費用」16.2%などが挙げられた。

 なお、「孫への教育資金贈与非課税制度」とは、祖父母が孫に教育資金を渡す場合、孫が30歳未満であれば、1,500万円までは贈与税が非課税になる制度。高齢者の金融資産を若い世代に活用してもらうのが狙い。
《工藤めぐみ》

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