小学生の3割、中学生の5割以上が「視力1.0未満」…年々増加傾向に

 文部科学省は3月29日、平成24年度学校保健統計調査の結果(確定値)を公表した。「裸眼視力1.0未満」の割合は、幼稚園28%、小学校31%、中学校54%、高校64%となっており、昭和54年度以降増加傾向にあることが明らかになった。

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裸眼視力1.0未満の者の推移
  • 裸眼視力1.0未満の者の推移
  • 年齢別 身長の平均値
  • 身長の平均値の推移(男子)
  • 身長の平均値の推移(女子)
  • 年齢別 体重の平均値
  • 体重の平均値の推移(男子)
  • 体重の平均値の推移(女子)
  • むし歯(う歯)の者の割合の推移
 文部科学省は3月29日、平成24年度学校保健統計調査の結果(確定値)を公表した。「裸眼視力1.0未満」の割合は、幼稚園28%、小学校31%、中学校54%、高校64%となっており、昭和54年度以降増加傾向にあることが明らかになった。

 同調査は、子どもの発育や健康状態を明らかにするため、全国の調査実施校に在籍する満5歳~17歳を対象に実施。調査期間は、平成24年4月1日~6月30日。

 身長は、男女ともに昭和23年度以降、伸びる傾向にあったが、平成9年度から平成13年度あたりにピークを迎え、その後は横ばい傾向となっている。30年前(昭和57年度)の親の世代と比較すると、もっとも差がある年齢は、男子が12歳で2.6cm、女子が10歳で1.8cmどちらも高くなっている。

 体重は、男女ともに昭和23年以降、増加傾向にあったが、平成10年度から平成15年度あたりにピークを迎え、その後減少傾向となっている。親世代と比較すると、もっとも差がある年齢は、男子が12歳で2.6kg、女子が11歳で1.5kgどちらも重くなっている。

 年間発育量を世代間で比較すると、男女ともに身長・体重のいずれも現代に近いほど早期に増加している。

 健康状態について、幼稚園と小学校では「むし歯(う歯)」がもっとも高く、次いで「裸眼視力1.0未満」が続く。中学校と高校では「裸眼視力1.0未満」がもっとも高く、次いで「むし歯(う歯)」が続く結果となった。

 「裸眼視力1.0未満」の割合は、幼稚園27.52%、小学校30.68%、中学校54.38%、高校64.47%となっており、昭和54年度以降、すべての学校段階で増加傾向にある。

 「むし歯」の割合(処置完了者を含む)は、幼稚園42.86%、小学校55.76%、中学校45.67%、高校57.60%。昭和50年代半ばをピークに、その後は減少傾向にある。
《工藤めぐみ》

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