文部科学省は5月27日、運動部活動での指導ガイドラインをまとめ、公表した。体罰の具体例として、「長時間の正座や直立」「炎天下での長時間ランニング」などが示されている。 大阪市立桜宮高校での体罰をきっかけに体罰が問題となっていることや、教育再生実行会議の第一次提言で運動部活動指導のガイドラインを作成することが提言されていることを受け、文科省は「運動部活動の在り方に関する調査研究協力者会議」を設置。このたび「運動部活動での指導のガイドライン」を含めて調査研究報告書をとりまとめた。 体罰の具体例として、「殴る」「蹴る」のほか、「長時間の正座や直立」「炎天下での長時間ランニング」「まいったと意思表示しているのに攻撃を続ける」ことなどが示されている。 運動部活動指導には、顧問の教員だけに運営・指導を任せるのではなく、学校組織全体で方針の作成・共有をすることや、コミュニケーションの充実が必要であるとしている。また、指導者は、これまでの経験にたよるだけでなく、最新の研究結果や科学的根拠が得られたものを取り入れ、指導に活用することが重要であるという。