旅や交流体験の学び・感動を募集…JTB交流文化賞 ジュニア部門

 旅にまつわる感動体験を募集し、すぐれた作品を表彰する「JTB交流文化賞」の取組みについてジュニア部門を中心に、JTBグループ本社 ブランド戦略推進室 マネージャーの漆畑修一氏に聞いた。

教育・受験 その他
JTBグループ本社 ブランド戦略推進室 マネージャーの漆畑修一氏
  • JTBグループ本社 ブランド戦略推進室 マネージャーの漆畑修一氏
  • インタビューに応える漆畑修一氏
  • 第9回 JTB交流文化賞
  • 20代独身男女 過去3年間の旅行経験に基づくアンケート調査
◆気づきや学び、感動体験が大切

 ジュニア部門小学校高学年の部で、昨年最優秀賞に選ばれた作品は、地元のホタル鑑賞会に参加した経験を書いた「ホタルに教えてもらった滋賀県のよさ」だ。ホタル鑑賞会に参加することで、これまで知らなかった地元の魅力に気づき、他府県からホタルを見に来てくれた人にそれを伝える喜びを知ったこと、自分もほかの地域に行ったら地元の人に話を聞こうと思ったことなどがつづられている。

 低学年の部では、家族での富士登山の経験をつづった「ふじとざん」が最優秀賞に選ばれた。途中で高山病にかかり登頂はできなかったが、登山の途中で多くの人と出会い、励まされた喜びが、登頂よりも大きな感動となり「ことしのふじとざんはだいせいこうです。」と結ばれている。

 選考のポイントは、「文章の上手下手よりも、交流の喜びや、そこから何を学んだか」だと漆畑氏は言う。受賞した児童の中には「学校ではこういう賞をもらったことがないので嬉しい」との感想もあった。子どもたちにとって、この受賞は大きな自信になることだろう。昨年の受賞作品は、「JTB交流文化賞」のWebサイトで閲覧することができる。

 最後に漆畑氏は、子どもたちへのメッセージとして「旅に出て、実際に人と触れ合う体験をたくさんしてほしいですね。」と語り、インタビューを終えた。

 2013年の「第9回 JTB交流文化賞」の作品募集は、7月22日から9月24日まで行われる。ジュニア部門の応募は自筆による手書きで、受付けは郵送のみ。規定文字数の作文に、絵や写真の添付も可能だ。なお、未発表作品に限られるが、学校内展示作品は応募可能。過去1年の体験であればよく、内容は泊まりがけの旅行に限らず身近な体験や、人との出会いも対象となる。心に残ったできごとを、あるいは夏休みの貴重な体験で得たことを作文にし、JTB交流文化賞に挑戦してみてはいかがだろうか。

◆第9回 JTB交流文化賞
・部門と対象・副賞
 交流文化賞(対象:組織・団体)
  副賞:最優秀賞 賞金100万円、優秀賞 賞金50万円
 交流文化体験賞 一般部門(対象:一般個人)
  副賞:最優秀賞 賞金20万円、優秀賞 賞金10万円
 交流文化体験賞 ジュニア部門(対象:小学生・中学生)
  副賞:最優秀賞 旅行券10万円、優秀賞 旅行券5万円、入選 旅行券1万円
※個人参加、学校やクラスなど団体での参加ともに可
・募集期間
 7月22日(月)~9月24日(火)
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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