災害への備えは大丈夫?危機意識薄まる傾向…防災意識と準備に関する調査

 ブライト・ウェイは8月9日、災害への備えに対する意識と準備に関するアンケート調査の結果を発表した。東日本大震災後、初めて「防犯」の優先順位が「防災」を上回るなど、天災への意識が薄くなっている事を表す結果となった。

生活・健康 その他
「日頃から自然災害を意識していますか?」
  • 「日頃から自然災害を意識していますか?」
  • 「自然災害に対して何か準備していますか?」
  • 「自然災害を想定して、家族で話し合いやシミュレーションなどしますか? 」他
  • 「この瞬間に大地震が発生した場合、何をしたらいいかイメージできますか? 」
  • 「災害に備えて、準備している物はありますか? (2012年) 」
  • 「準備していないけれど必要だと思う物はどれですか? (2012年) 」
 ブライト・ウェイは8月9日、災害への備えに対する意識と準備に関するアンケート調査の結果を発表した。東日本大震災後、初めて「防犯」の優先順位が「防災」を上回るなど、天災への意識が薄くなっている事を表す結果となった。

 調査は、同社が運営する子育て支援のポータルサイト「こそだて」上でアンケートを実施し、443件(男女比5:95)の回答を得たもの。調査期間は、5月1日~6月30日。

 調査の結果、日頃から意識している自然災害としてもっとも多くあげられたのは「地震」(83.8%)となったが、前年の90.9%から約7ポイント下がるという結果になった。一方で、自然災害を何も意識していないと回答した人は、昨年の6.7%から約3倍増えて19.8%となった。

 また、「災害に対して何か準備をしていますか?」という問いには、もっとも多かった回答が「非常食・飲み物の常備」(51.0%、前年度比5.2ポイント減)、次いで「非常持ち出し袋の用意」(46.7%、同0.7ポイント減)、「避難場所の確認」(40.5%、同1.2ポイント減)と、軒並み前年度を下回る結果となった。

 「今は、防犯と防災、どちらの優先順位が高いですか?」という問いには、「どちらかといえば防犯・明らかに防犯」と回答した人が56.1%、「どちらかといえば防災、明らかに防災」と回答した人が40.7%と、東日本大震災後初めて「防災」よりも「防犯」の優先順位が上まわった。

 東日本大震災から約2年が経過した今、震災直後に高まった防災への意識が、薄れつつある傾向が顕著に現れる結果となった。「天災は忘れた頃にやってくる」…9月1日の防災の日を前に、今一度備蓄品や有事の際の家族との連絡方法、避難場所などを確認してみてはいかがだろう。
《楠原 恵子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top