大阪市教委会、桜宮高校の事案を受け「体罰・暴力行為防止指針」を策定

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大阪市「体罰・暴力行為防止指針」および「大阪市部活動指針」を策定
  • 大阪市「体罰・暴力行為防止指針」および「大阪市部活動指針」を策定
  • 体罰・暴力行為を許さない学校づくりのために
  • 体罰・暴力行為が発生したときの対応
  • 部活動の位置づけ
 大阪市立桜宮高等学校でバスケットボール部に所属していた生徒が自ら命を絶った事案を受けて、大阪市教育委員会では、全市立学校に対する「体罰・暴力行為防止指針」および「大阪市部活動指針」を策定した。

 「体罰・暴力行為防止指針」では、「体罰」「懲戒」「暴力行為」「正当防衛、正当行為」の定義および具体例を明示。「体罰」「暴力行為」は許されない違法行為であること。「懲戒」には退学、停学、叱責、別室指導などがあるが、有形力の行使を伴う場合は「体罰」であること。児童生徒からの暴力行為に対して防衛する場合、有形力の行使は「正当防衛、正当行為」となることが示されている。しかし、たとえ許される懲戒や正当な行為であっても、証言できる人がいない場合は困難に陥ることもあり得るので、可能な限り複数の教職員で指導にあたることが望ましいとしている。

 また、「生徒が暴れていても、止めようとしてけがをさせてしまったことを体罰と言われたら身体接触できない」など、生徒の問題行動への指導に学校現場が困惑している状況も見られ、問題行動発生時に必要な対応を5段階のレベルに分けて例示した。留意事項のひとつに、「問題行動、とりわけ児童生徒間暴力・対教師暴力などの暴力行為については、レベルIII以上に位置づけ、警察への通報・被害届の提出などの連携を行い、毅然とした姿勢で対応する」と明記された。

 「大阪市部活動指針」では、顧問まかせの部活動は体罰・暴力行為につながるとして、校長が部活動の方針を示すことを記している。また、「プレイヤーズファースト」を掲げ、生徒が主人公の部活動であり、生徒第一主義が顧問(指導者)の役割であるとしている。

 同市教育委員会は、今後これらの指針に基づき、暴力的指導に頼らない、人格の尊厳に根ざした指導方法の確立を図り、体罰・暴力行為を許さない学校づくりを進めていくという。
《黄金崎綾乃》

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