文部科学省は9月27日、大学、短期大学、高等専門学校の卒業・修了予定者にかかわる就職について、就職問題懇談会がまとめた申合せをホームページ上に掲載した。 就職問題懇談会は、大学などの卒業予定者の就職活動の在り方を検討・協議するため、国公私立の大学や短期大学、高等専門学校で組織している。 平成27年度卒業・修了予定者から、広報活動の開始時期を卒業・修了前年度3月、採用選考活動の開始時期を卒業・修了年度の8月に変更するよう総理要請があったことから、「就職・採用活動の秩序を維持し、正常な学校教育と学生の学修環境を確保するとともに、学生が自己の能力や適性に応じて適切に職業を選択できるようにすること」を目的に申合せを定めた。 申合せでは、就職・採用活動開始時期の変更を円滑に実施するため、「卒業・修了前年度3月1日より前は、学内や学外で企業などが実施する企業説明会に対して会場提供や協力を行わない」「学校推薦は原則として卒業・修了年度8月1日以降」「正式内定日は卒業・修了年度10月1日以降である旨学生に徹底する」などを明記。各大学などで全学的に実行するほか、学生への周知徹底を図り、企業などに対しても総理要請の趣旨を遵守するよう求めるとしている。