教育再生実行会議の有識者が日本工学院を視察…学制の在り方を就職学習に問う

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日本工学院専門学校視察の参加者
  • 日本工学院専門学校視察の参加者
  • 文部科学副大臣の西川京子氏
  • 産学連携の事例として無印良品との企画を紹介
  • 説明を聞く教育再生実行会議の有識者
  • 学制が開発した化粧綿棒を見る西川京子副大臣、川合眞紀教授、武田美保氏
  • 学制が開発した化粧綿棒(商品化はされていない)
  • 臨床工学の実習室を視察
  • 臨床工学の実習室
 学制の在り方について検討している政府の教育再生実行会議は11月12日、日本工学院(東京都大田区)を視察し、職業教育や産学連携などについての意見交換、同校の実践的教育設備の見学などを行った。参加したのは、西川京子文部科学副大臣および教育再生実行委員会の7名。

 教育再生実行会議は、21世紀の日本にふさわしい教育体制の構築を目指し、「6・3・3・4」の学制の在り方を検討している。これまでは、大学入試センターや、日本でいち早くAO入試を導入した慶應大学湘南藤沢キャンパス、小中学校の9年間を「4・3・2」に分けて教育を実施する品川区立日野学園などを視察してきた。

 今回は、日本工学院専門学校が提供しているデザイン、建築・電子・電気、医療系学科の実習授業や、実践的教育設備などを視察し、同校の学校長千葉茂氏などとの意見交換を行った。視察に参加したのは、文部科学副大臣の西川京子氏を始め、教育再生実行会議の座長で早稲田大学総長の鎌田薫氏、三鷹市教育委員会委員長の貝ノ瀬滋氏、前愛媛県知事の加戸守行氏、東京大学教授の川合眞紀氏、専修大学附属高校理事の鈴木高弘氏、スポーツ・教育コメンテーターの武田美保氏の7名だった。

 教育再生実行会議が同校に注目した理由は、高い就職率を誇る専門学校が提供する職業学習の授業内容、産業界との連携の在り方、実践的教育を行う上で学生に提供している教育設備の3点だ。

 教育現場の視察では、同校が展開する無印良品との産学連携事例や、建築や放送といった授業の様子、臨床工学士を育成するための教育設備などを見学した。学生がデザインした化粧綿棒の紹介や、臨床工学を学ぶために用意されたさまざまな医療機械、放送を学ぶ学生のために用意されたスタジオなど、学習施設の充実度に実行会議の有識者は驚いていた様子だった。

 視察後に行われた意見交換の場で議題となったのは、専門学校の在り方だ。専門学校が提供する教育プログラムは実践重視であり、就職時に役立つ技術やスキルの向上のみを図ることに特化されたカリキュラムが組まれているという認識が高い。その一方で、日本工学院は、各学生に製品の製作までを手掛けてもらうことで、技術的な側面だけでなく、デザインやユーザビリティといった幅広い見解を意識するよう心がけていると語る。

 鎌田座長は視察後、日本工学院が提供する職業教育や産学連携の事例はもちろん、職業高校との連携や大学生との連携など、学制に捉われない柔軟な学びの在り方があると語った。視察を通じて得た知見を踏まえ、学制の在り方について引き続き議論を重ねていくという。
《湯浅大資》

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