モンテッソーリ教育を基盤に未来を生きぬく力を育む…教育託児施設クランテテ

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GIビレッジ 秋谷俊之社長
  • GIビレッジ 秋谷俊之社長
  • 松浦公紀氏によるセミナーを熱心に聞く保護者
  • 運動具で遊ぶ子ども
  • モンテッソーリの教具に取組む幼児
  • 1歳2か月の男児も飽きずに遊んでいた
  • モンテッソーリの教具に取組む幼児
  • そっと寄り添い見守るキッズサポーター
  • モンテッソーリ教育の教具の一例
 学研塾ホールディングスと市進ホールディングスの共同出資で設立されたGIビレッジは12月1日、保育所・幼稚園・学童保育を統合させた教育託児施設「クランテテ三田」を東京都港区三田に開校する。開校を間近に控えて、11月17日に開催されたオープニングイベント(説明・体験会)に参加した。

 クランテテ三田は、赤羽橋から程近いビルの3階に位置し、周辺には東京タワーや芝公園がある。赤羽橋駅からは、道路を横断することなく通える立地だ。エレベーターを降りるとすぐに、明るく開放感のある入口があり、ガラス扉の向こうに見えるクライミング・ウォールが楽しそうな印象だ。

 室内は大きく3つのエリアに分かれており、入口正面の体を動かす遊びのスペースを中心に、右側には英語や学習用の机がある部屋が3つ、そして左側は、クランテテの最大の特長であるモンテッソーリ教育を実践するための教材が置かれたスペースになっている。

 イベントには定員いっぱいの15組の親子が参加。子どもたちが自由に遊べる楽しい雰囲気のなか、GIビレッジ 秋谷俊之社長の説明を中心に進行した。クランテテのスタッフが、子どもたちを見守っていたため、親御さんも安心して説明に耳を傾けることができたようだ。

 クランテテでは、子どもたちの世話をする先生を「キッズサポーター」とよぶ。保育士、幼稚園教諭、養護教諭、ネイティブスピーカーの外国人英語教師など、多彩な資格をもつスタッフが採用され、子ども6人につき先生1人の割合で配置する予定だという。

 オープニングイベント初日の17日は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所 上席研究員で「松浦学園子どもの家」を主宰する松浦公紀氏によるセミナーや、モンテッソーリ教育体験などが実施された。教育体験では、親子ともども教材コーナーへ移動。モンテッソーリ教育で使われる教材は「教具」とよばれるが、クランテテ三田はフルラインアップの教具で展開する日本初の施設だという。その教具は200種類を超え、子どもの年齢や発達段階ごとに順に並べられていた。

 大人も手に取りたくなるカラフルな教具は、その目的別に大きさ、重さ、手触り、材質、さらには温度や匂いなどにもこだわって作られている。子どもたちはその中から好きなものを自由に選び、目を輝かせ、夢中になって遊んでいた。親は子どもに与えたり手を差し伸べたくなるものだが、キッズサポーターはそっと寄り添い、あれこれと説明したり、手を出したりせず、じっと見守っていたのが印象的だった。

 モンテッソーリ教育とは、100年ほど前にイタリアの医師、マリア・モンテッソーリが考案した教育方法で、アメリカをはじめ世界130か国以上に広まっている。モンテッソーリ教育出身者には、米国大統領バラク・オバマ氏をはじめ、Google創業者のラリー・ページ氏とセルゲイ・ブリン氏、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏と錚々たる成功者が名を連ねる。

 モンテッソーリ博士は、子どもにはそれぞれもって生まれた資質があり、じっくり観察されることにより、その資質を100%発揮してなるべき人間になるような力をもともと備えていることを見出した。そして、その力を発揮するために、子どもの知的好奇心が自発的に生まれるような自由な環境を、周囲の大人が提供することが重要だとしている。子どもが自らいろいろなものに関わり、発見し、主体的・意欲的に取り組めるようにするために、クランテテのキッズサポーターは見守り、フォローする。

 こうした“自己教育力”を重視するモンテッソーリ教育法をもとにして、クランテテでは現代にマッチさせた保育を展開していくという。具体的には、モンテッソーリ教育はひとつの基盤ととらえ、さらに英語、脳育(音読、書写、計算などの脳科学に基づく教育)、運動、エール(オプションのプログラム)を4本柱にして、「未来を生きぬく力」を身につけるための環境と教育を提供。2歳から小学6年生までの子どもを対象に、次のプログラムを用意している。

◆クランテテのサービス概要
【レギュラープログラム】
・プリスクール/幼児保育 対象:2~6歳(未就学児)
 ナーサリークラス…平日8:00~19:00
 キンダークラス…平日9:00~14:00
 アフタークラス…平日14:00~19:00
  ※21:00まで延長のオプションあり
・アフタースクール/学童保育 対象6~12歳(小学1~6年)
 平日(学校終了後)13:00~19:00
  ※21:00まで延長のオプションあり
【エールプログラム】
 レギュラープログラムに追加する英語、スポーツ、学力アップ、受験対策などのオプションプログラム

 ところで、体を動かせる時間とスペースがあるかも気になるところだが、プログラムには運動指導も盛り込まれており、近くにある芝公園まで出かけることもあるという。

 利用料金は、保育所に相当するナーサリークラスで月額126,000円(週5日)、幼稚園相当のキンダークラスで78,750円(週5日)、学童保育に相当するアフタースクールは48,500円(週5日)で、プラス入学金、年1回の施設利用費と教材費などが必要だ。

 さらに、料金は細かく体系化されており、各クラスとも週に通う日数を選ぶことができ、21時までの延長保育、平日・土曜日のスポット利用、一時預かり、おやつや食事のオプションなど、多様なニーズに応える。キッズタクシーのオプションもあり、学校からクランテテへ送迎してもらえる。

 最後まで熱心に作業に取り組んでいた5歳の女児の母親に体験会の印象を尋ねると、「教え込まないという教育法はとてもよいと思います。単に遊ぶだけではなく、集中して”やり遂げること”を、楽しく体験しながら学んでもらえたらいいですね。」と語ってくれた。今通っている幼稚園からの転園と、小1の長男のアフタースクールの利用を検討しているという。

 オープニングイベントは今後も予定されており、11月23日(土)には遠山健太氏講演「運動音痴は遺伝しない!」と運動指導体験、24日(日)には大久保英輝氏講演「母国語を話すように英語を学ぶ」と英語教育体験、さらに11月30日(土)には中嶋雄一氏講演「自立を促す教育 モンテッソーリ教育」とモンテッソーリ教育体験を実施する。いずれも午前・午後と複数の設定があり、参加にはWeb上のフォームからの事前予約が必要となる。
《鈴木良子》

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