【中学受験2014】男子校の最新入試動向を分析…市進

 市進の中学受験情報ナビ「そうだったのか!中学入試」は12月3日、2014年中学入試予想の第2弾となる「10月公開模試から入試動向を読む」の男子校版を公開した。最上位校の志願者減など、最新の入試動向を紹介している。

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「10月公開模試から入試動向を読む」の男子校版
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 市進の中学受験情報ナビ「そうだったのか!中学入試」は12月3日、2014年中学入試予想の第2弾となる「10月公開模試から入試動向を読む」の男子校版を公開した。最上位校の志願者減など、最新の入試動向を紹介している。

 10月に行われた公開模試データを分析し、2014年の首都圏中学入試の動向を予測。9月から変化が見られた学校や注目される中堅校を中心にまとめている。

 最上位校となる、麻布、開成、武蔵、駒場東邦では、4校の志願者合計が9月の4,003人から、10月は3,561人と11%減少した。上位校の志願者数は、受験生や保護者が現実的な判断をして志望校が修正されていく影響から、入試が近づくにつれて減少するのが一般的ではあるが、前年の7%減と比較しても、今年はこの1か月での減少幅が大きいという。

 4校の学校別では、麻布がもっとも減少幅が大きく96%(9月111%)、開成は微減の91%(9月93%)、武蔵は9月より増え125%(9月120%)、駒場東邦は変化なしの86%(9月86%)となっている。

 この4校に次ぐ学校から注目校として紹介されているのは、2月1日入試に参入する本郷。9月から10月にかけて志願者が16%増え、入試日別に10月の志願者数をみた場合も前年比10%増となっている。第一志願者が中心となる初参入の1日に507名集まっているほか、難関校との併願者が多い2日も18%増の796名と、勢いをみせている。

 このほか、城北と巣鴨は9月から変化なし。早稲田、海城、芝、桐朋、東京都市大付はやや減少。世田谷学園は9月から10月にかけて減少幅が大きくなっている。世田谷学園の場合、難易度が上がってきていることから、中位以下の受験生が「世田谷学園→本郷」と動いている可能性が高いという。

 中堅レベルでは、2年連続で応募者増となっている芝浦工大が、10月模試でも志願者数を増やしている。2017年4月に江東区豊洲へ移転することで、受験生のエリアが大きく変わることが予想されるため、今後の推移を見ていく必要があるという。

 聖学院は、午後の特待入試が人気を呼んでおり、受験生増の可能性大。2012年入試で応募者14%減となった獨協は、応募者が回復しそう。2013年入試で応募者31%増と人気があった高輪は、合格実績の好調さを維持してさらに人気が上向き傾向。10月模試でAの志望者の増加が大きいことから、志望順位の高い受験生が増えていることがうかがえるという。

 神奈川県内では、栄光学園、聖光学院、浅野の上位3校の志望動向に9月から大きな変化はない。サレジオ学院は減少傾向。逗子開成の伸びが大きく注目される。埼玉県内では、城北埼玉の志望者が増加している。

 「10月公開模試から入試動向を読む」はこのあと、12月6日に女子校、12月10日に共学校の更新を予定している。
《奥山直美》

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