早稲田大学、英語教材用デジタルブックによる反転授業の実証実験を開始

 早稲田大学は12月10日、eラーニングシステム開発などを手がけるロゴスウェアと共同で、反転授業を実現させる教材開発と実証実験を開始する。第1弾として、テストや音声読み上げなどを組み入れた予習用コンテンツを開発したという。

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 早稲田大学は12月10日、eラーニングシステム開発などを手がけるロゴスウェアと共同で、反転授業を実現させる教材開発と実証実験を開始する。第1弾として、テストや音声読み上げなどを組み入れた予習用コンテンツを開発したという。

 反転授業とは、「教室で講義を受け知識を得る→自宅で復習し知識を定着させる」という従来の教育スタイルに対し、「自宅でオンライン教材により知識を習得する→教室で議論や発展的な課題に取り組む」という教育スタイルのこと。自宅と教室の役割を逆転させるため、学習効果の高い自宅学習用コンテンツを教員自身がいかに簡単に作成できるかがポイントになるという。

 今回ロゴスウェアは、取組みの第1弾として英語教材用デジタルブックを開発。英語音声の読み上げ、単語の語訳表示、さらに確認用テストの付加機能を埋め込み、「読む、聴く、調べる、試す」がひとつのデジタルブック上で完結するという。

 埋め込まれたテストには、学生ごとの学習内容およびテスト結果を、大学が管理する学習管理システム(LMS)に送信する機能も装備。教員は各学生の理解度合いを把握した状態で授業に臨むことが可能になり、より質の高い授業を提供することができるようになるという。

 早稲田大学では、開発した予習用教材コンテンツを用い、学内において実証実験を開始。実際に教育の質の向上に寄与し、また現場の教育者によって、充分に利用できることを確認するとともに、実検証で得られたデータを製品改善に役立てていくという。
《水野こずえ》

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