河合塾は1月23日、大学入試センター試験の受験者から寄せられた自己採点データ「センター・リサーチ」をもとに分析し、センター試験の概況と受験生の志望動向について発表した。東大の出願予定者は、文科類全体で前年度比1割減少しているという。 センターリサーチとは、河合塾が実施した、大学入試センター試験の自己採点集計データ。2014年度は、センター試験全受験者の8割にあたる42万6,252人が参加した。 センター・リサーチ参加者の7科目総合型(900点満点)の平均点の推移を見ると、文系7科目型で昨年から3.7点アップ、理系7科目型で15.7点アップした。平均点が上昇したとはいえ、過去と比べると、文系・理系ともそれほど高い平均点ではなく、昨年同様「難しかった」ようだ。 国公立大の出願予定者は、前年度比97%となった。旧帝大を中心とした難関10大学では、東大が前年比96%と出願予定者が減少。文科類と理科類で状況が異なり、文科類は全体で1割減少している。特に、昨春入試で例年になく合格最低点が文科一類・二類に近づき、難化感が強かった文科三類では2割と大幅に減少している。一方、理科類は理科一類の出願予定者が増加しており、理科類全体で前年比101%となった。 また、京大は、前年比99%と前年並み。近畿地区の志望者に減少が見られるものの、関東地区の志望者が大きく増加したという。 河合塾はこのほか、2014年度大学入試センター試験速報として、志望校合格可能性判定サービスやセンター・リサーチ ボーダーライン一覧、大学別の出願予定数、得点分布、解説速報講義なども公開している。
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