【大学受験2014】東大の志願者数、文科類で前年5%減…河合塾が分析

 河合塾は2月6日、2014年度国公立大志願状況分析と解説を発表した。東京大学の志願者数は前年比100.3%と前年並みだが、文科類では約5%志願者が減少したことが明らかになった。

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 河合塾は2月6日、2014年度国公立大志願状況分析と解説を発表した。東京大学の志願者数は前年比100.3%と前年並みだが、文科類では約5%志願者が減少したことが明らかになった。

 国公立大学の出願が2月5日に締め切られた。文部科学省より発表された同日15時時点の集計結果をもとに、河合塾は、学部系統別の志願状況や難関国立大の状況を分析している。

 国公立大学の2次試験志願者数は、出願最終日の2月5日15時時点で46万2,254人で、前年同時点を6,880人下回り、前年比98.5%と微減の状況。志願倍率は4.56倍で前年同時点から0.07ポイントダウンした。今春は高校卒業者が前年より約4%減少が見込まれており、センター試験の受験者数も現役生減少の影響から前年より約2%減少。志願者数の減少はこれに伴うものと考えられ、国公立大学の人気に大きな変化はないという。

 学部系統別の志願状況について、前期日程全体の志願者前年比は97.7%であるが、それ以上に減少率が高いのが「人文・社会」「教員養成」学系。なかでも「教員養成」学系では約1割の志願者減となった。医療系は、「歯」学系でやや減少率が高いほかは、堅調な人気を示している。

 旧帝大を中心とした難関10大学(北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大)の状況について、難関10大学全体では、前期日程は約1,200人減(前年比97.9%)となった。国公立大全体の志願者前年比が97.7%であるから、これら難関大を極端に敬遠しているわけではなさそうだ。

 東京大学は前年比100.3%だが、文科類と理科類で状況が異なり、文科類は約5%志願者が減少。一方、理科類は理科一類と理科二類が前年の最終志願者数を上回っている。京都大学は前年比98.8%と微減。法学部や工学部で志願者が増加したが、経済学部や文学部、教育学部、理学部で減少した。

 最新の大学別の志願状況は河合塾入試情報サイト「Kei-Net」に掲載されている。なお、確定志願者数は2月20日に文部科学省より発表予定。
《工藤めぐみ》

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