神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月14日に実施された学力検査より「国語」の講評を速報する。◆<国語>講評(湘南ゼミナール提供) 昨年と問題形式は変わらなかったが、難易度はやや上昇した。 問一では、敬語に代わって数年ぶりに助詞の問題が出題されたが、難易度は高くはない。逆に短歌の難易度は高い。細部の表現を丁寧に読み取り、選択肢の内容と照らし合わせて解く必要がある。 問二の古文は、補助訳と注釈が減ったものの、文章・出題内容の難易度に大きな変化はない。 問三の小説は、例年どおり、心情や心情の理由を問う問題が多かった。すぐに答を出せる問題は少なく、選択肢の丁寧な読み取りが必要。 問四の論説文では、引用文の難しさが内容理解の難しさにつながった。昨年と異なる問題としては、引用文の意図を説明した問題、条件作文が出題された。全体の話題・意味段落の話題をとらえ、筆者の意見を正確に読み取る必要がある。 問五の資料に関する問題では、記述が一題出された。3人の会話をまとめるというもので、もっとも難易度の高い問題だった。条件を1つでもとらえていないと正答に至らないものだった。 今後も同じ形式が続くとは限らないので、対策としては、様々な都道府県の問題を解くのがよいだろう。 問題と正答については、現在、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。