就職情報会社のディスコは3月20日、大学3年生を対象にした就職活動状況の調査結果を発表した。3月1日現在のエントリーシート平均提出数は11.8社。1社あたりの記入平均時間は、志望度の高い企業4.8時間に対し、志望度の低い企業は1.7時間と大きな差が出た。 調査は、2015年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生を含む)が対象。3月1日現在の就職活動状況について、インターネットで調査し、1,428人から回答を得た。 企業への平均エントリー社数は73.5社で、前年同期の74.2社からわずかに減少した。セミナー・説明会への平均参加社数は44.7社で、こちらも前年同期(45.4社)から微減した。 1人あたりのエントリーシート平均提出社数は11.8社で、2月調査時から6社増えた。1社あたりの作成時間は、志望度が高い企業で平均4.8時間だったのに対し、志望度の低い企業は平均1.7時間と、志望度によって3時間もの差が出た。また、志望度にかかわらず、文系より理系、男子より女子の方が、平均作成時間が長くなる傾向にあった。 オンラインセミナー(WEBセミナー)を視聴したことがある学生は68.1%に上り、視聴理由は「会場に行く必要がなく交通費がかからない」が最多だった。「遠隔地でも視聴できる」という回答は地域差が顕著で、関東と地方とでは3倍もの差がみられた。 選考試験への参加状況については、筆記・WEB試験が90%、面接試験が71.6%。3月1日現在、内定を得ている学生は5.8%。内定取得者の86.7%が就職活動を継続していると回答した。 就職活動について困っていることでは、「エントリーシート」が最多の56.0%、次いで「面接試験対策」が53.5%、このほか「スケジュール管理」(42.3%)や「就職活動の費用捻出」(42.3%)も高かった。 自分自身の就職活動を「厳しい」と感じている学生は、「とても厳しい」(21.5%)と「やや厳しい」(38.0%)を合わせて59.5%に上った。ただ、毎年3月調査の経年比較では、「厳しい」と感じる学生の割合が5年前から減少を続け、緩和傾向にあるという。