東京都教委が「指導アイディア集」公開、言語能力向上推進校の実践

 東京都教育委員会は6月12日、「平成25年度言語能力向上指導アイディア集」を作成し、ホームページ上に公開した。学校現場で活用してもらおうと、指定校の実践事例を参考に17例の学習活動をくわしく紹介している。

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平成25年度言語能力向上指導アイディア集
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  • 「南吉の小窓」を作って紹介する言語活動のページ
 東京都教育委員会は6月12日、「平成25年度言語能力向上指導アイディア集」を作成し、ホームページ上に公開した。学校現場で活用してもらおうと、指定校の実践事例を参考に17例の学習活動をくわしく紹介している。

 都教委は、児童・生徒の思考力・判断力・表現力などを育成し、生きる力を育むため、平成23年度から言語能力向上推進事業を開始し、毎年65校を言語能力向上推進校に指定。平成25年度は、小学校117校、中学校33校、都立学校45校の計195校が推進校として、活字に親しむ学校づくりなどに取り組んだ。

 「アイディア集」は、指定3年目を迎えた指定校の実践事例を参考にリーフレットとして編集した。A4判、40ページ。児童・生徒の実態に応じて、授業でアイディア集を活用してもらおうと、都教委ホームページでもPDF形式で公開している。

 実践事例は、小学校9例、中学校5例、高校2例、特別支援学校1例の計17例。このうち、小学校4年生の国語(八王子市立由木中央小学校)では、「ごんぎつね」作者である新美南吉のほかの物語について、児童がお気に入りの場面を文章や挿絵で紹介する「南吉の小窓」を手作り。「ごんぎつね」との並行読書を通して、読む力の定着を目指した活動の様子を伝えている。

 また、中学校3年生の特別活動(立川市立立川第二中学校)では、集団討論を通して自分の考えを深める学習活動を実施。生徒は、3分間スピーチの経験を経て、「高校生のアルバイト」をテーマに集団討論を体験。自分の考えを伝え、ほかの人の発言から自分の考えを深めるなど、伝え合う学習活動の内容を紹介している。
《奥山直美》

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