近畿大学附属高等学校は6月25日、iPadを活用した小論文オンライン授業の結果を発表した。従来の朱書き添削による指導のみを受けた生徒よりもオンラインで対面指導を受けた生徒の方が、小論文に自信をつけた割合が32ポイント高かった。 オンライン授業は、ICT活用による新しい授業スタイルの実施検証を目的に、学研教育みらいとエヌ・ティ・ティラーニングシステムズの協力を得て、2013年12月19日~2014年3月7日に実施。教材は「ステップ基礎小論文web講座」を使い、専門指導員による双方向オンライン添削指導を行った。小論文授業の全受講者266名のうち、89名がオンライン授業を受講。 小論文授業の実施後、生徒にアンケートを実施したところ、小論文に自信がついた生徒の割合は、従来の朱書き添削による指導のみを受けた生徒が33%であったのに対し、オンラインで対面指導を受けた生徒が65%と32ポイントの差が出た。 オンライン授業受講者に、また受講したいか聞いたところ、「ぜひ受講したい」16%、「機会があれば受講したい」70%、「必要ない」14%となり、86%が受講したいと回答した。「iPadを使って、先生とテレビ電話みたいに講座を受ける新しいスタンスも馴染みやすく、よかったです」というコメントも寄せられた。