中高生が起業マインドを学ぶ特別授業が、広尾学園にて開催された。計6回の90分授業からなる起業講座「ITサービスを作って起業しよう!」の最終回となった7月26日の特別授業では、中高生からなる各チームが事業内容のプレゼンテーションを行った。 講座を担当するのは中高生向けのプログラミング学習サービスを提供するLife is Tech!。同社代表取締役CEOの水野雄介氏が講師を務め、起業家であり、現役のIT企業の社長が中高生に対して出前授業を行うというものだ。 「ITサービスを作って起業しよう!」は、広尾学園の中学生から高校生までを対象に、希望者を募って実施されるもので、学年の区別なしにテーマごとにチーム分けされて行われる。取材したのは講座の最終回、生徒は5月から作り上げてきた事業の内容や特徴、魅力などをプレゼンテーションした。 講座の内容は、中高生がチームとなって事業を企画し、企画した事業を紹介するプロモーションビデオを作成し、サービスローンチにともなうプレゼンテーションを行うというもの。企画する事業については、起業に際して手持ちの資金がなくてもスモールスタートがしやすいインターネットを利用したサービスに限定されていた。 5月に実施された第1回の授業で水野氏は、起業に必要な要素として「ビジョン」「事業内容」「チーム」の3つをあげ、生徒それぞれが抱く事業イメージからグループ分けを行った。その後は、各グループが事業を立ち上げるチームとしてのビジョンをブレインストーム、2回目の授業で事業部名と事業内容を決めていった。 事業内容は、既存の問題や課題を解決するために必要なサービスを考えるというアプローチが大切だと水野氏は解説。各チームは、事業部名を考え、自分たちが課題だと捉えた事柄の解決策となり得るIT事業の内容を考えていった。