文部科学省は、高校におけるキャリア教育支援の一環として、学校と企業等を仲介するインターンシップコーディネーターを教育委員会に配置する事業を行っている。 産業構造や就業構造の変化、子ども・若者の変化等、社会全体を通じた構造的問題を背景に、学校から社会・職業への移行が円滑に行われず、若者の社会的・職業的自立に課題が生じており、キャリア教育の重要性が増しているという。 本事業では、高校普通科にインターンシップコーディネーターを配置することで、学校におけるキャリア教育のさらなる推進を図ることが目的だ。事業内容としては、高校普通科等におけるインターンシップ実施を定着させるために、教育委員会にインターンシップをコーディネートする外部人材を配置。新たなインターンシップの受入先の開拓や、学校のニーズに応じたインターンシップの提案・マッチングを行うなど、地域の経済団体や企業等に対して、高校生のインターンシップへの支援協力を求めていく。 文部科学省では、インターンシップコーディネーターの配置を希望する教育委員会を公募。事業実施計画書など、必要書類を文部科学省に提出し、適切な計画であると認めた場合、教育委員会に業務を委託。インターンシップコーディネーターの報酬など、必要経費を支出する。 なお、教育委員会がNPO等の外部機関と連携して本事業を推進するなど、インターンシップコーディネーターの配置事業を教育委員会から再委託することも可能だとしている。