ベネッセの情報漏えい経緯報告、約3,504万件が名簿業者3社に流出

 ベネッセは9月10日に記者会見を行い、7月に公表した顧客情報漏えいに関する事実関係の調査分析および改善策の報告を行った。報告によると、約3,504万件分の情報が名簿業者3社に売却されていたことが明らかになった。

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7月17日会見時の原田泳幸氏
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 ベネッセは9月10日に記者会見を行い、7月に公表した顧客情報漏えいに関する事実関係の調査分析および改善策の報告を行った。報告によると、約3,504万件分の情報が名簿業者3社に売却されていたことが明らかになった。

 ベネッセの発表によると、売却された約3,504万件分の情報のうち、実際に被害を受けた顧客数は約2,895万件と推計されている。また、漏えいした情報は、サービス登録者の名前、性別、生年月日のほか、郵便番号、住所、電話・FAX番号、出産予定日(一部のサービスご利用者のみ)、メールアドレス(部のサービスご利用者のみ)。クレジットカード情報が売却された事実は確認されていないようだ。

 今後の対応として、名簿業者3社に個人情報が漏えいしていることが確認できた顧客に対し、お詫びと報告の手紙を順次送付すると発表。すべての手紙の到着が完了するのは10月下旬になる見通しで、お詫びの品は500円分の金券(電子マネーギフトまたは全国共通カード)に決定した。

 そのほか、金券以外のお詫びの形として財団法人「ベネッセこども基金」を設立すると発表。子どもたちが安心して学習に取り組むための環境確保などを目的とし、活動・助成を行っていくという。
《編集部》

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