北海道旭川市にある旭川藤女子高校では、1・2年生の生徒全員にタブレット端末(iPad mini)を8月26日に無償配布した。2015年4月には新入生全員にタブレット端末を配布し、1人1台のタブレット端末環境を実現する。 同校は、新しい学力向上プログラム「藤の学び改革」を今年度開始した。その一環として、1・2年生にタブレット端末を無償配布。卒業時の返却義務はないという。タブレット端末を活用したプログラムを通して、学力向上と21世紀型スキル習得を目指す。 タブレット端末は授業での利用の敷居が低く、「英語の授業で、タブレット端末を使ってインターネット検索を活用し、短時間でプレゼンを作ることができた」「数学の授業で理解できなかったところは、後でもう一度先生の説明動画をタブレット端末で見ながら復習できる」「古典の授業で調べ学習をし、調べたことをみんなで共有することができて、楽しかった」といった生徒からの感想が寄せられた。 また、生徒は好きなデザインのケースを購入したり、タブレット端末をデコレーションしたりと「自分だけのタブレット端末」として使いこなしているという。 「自己を積極的に表現することが好きな生徒や他者とコミュニケーションを前向きに取ろうという姿勢をもつ生徒が多い女子高には、タブレット端末の全面的な導入がプラスの効果をもたらす」と同校は分析している。 2015年4月には、新入生全員にタブレット端末を配布し、1人1台のタブレット端末環境を実現する。全生徒が新たな学びの道具としてタブレット端末を主体的に活用していくことを、学校全体で推進していく予定としている。