NTTは10月30日、国立情報学研究所の人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」に英語担当として参画し、代ゼミセンター模試に挑戦した結果、受験者中の偏差値は50.5と好成績を達成したと発表した。全体成績では、国公立大学4校6学部でA判定を得たという。 NTTのコミュニケーション科学基礎研究所では、機械翻訳や情報検索などに応用可能なコンピュータによる自然言語処理、知識処理の基礎研究に取り組んでいる。 「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトは、センター試験や東京大学の2次試験の問題を解くことで、人工知能が、人間が実際に解く問題をどこまで解けるのかを明らかにしようとするもの。NTTの研究所は、今年度より英語を対象とした共同研究に参画。常識からの推測を必要とし、コンピュータがもっとも苦手とする英語において、NTTで長年培われた言語処理技術・知識処理技術を活用することで平均点を超える好成績を達成した。なお、英語担当はNTTのほか、岡山県立大学、秋田県立大学、大阪工業大学、電気通信大学が共同で取り組んだ。 今回の代ゼミセンター模試で、東ロボくんの英語の成績は95点と昨年の52点から43点上昇し、偏差値は昨年の41.0から50.5に上昇した。今回伸びたのは、「会話文完成」「意見要旨把握」「未知語(句)語意推測」「語句整序完成」の4項目。 また、他教科を含む全体成績では、全国の大学中、国公立大学4校6学部、私立大学472校1,092学部について、合格可能性が80%以上(いわゆるA判定)を得るレベルに到達した。 同プロジェクトの成果は、11月2日(日)に東京都渋谷区の代ゼミタワーで開催の「ロボットは東大に入れるか2014-東ロボくん、代ゼミ模試に挑戦-成果報告会」にて詳しく紹介する。参加費は無料で、事前登録が必要。午後の部のみ、全国の代ゼミ校舎で同時中継を視聴できる。◆ロボットは東大に入れるか2014-東ロボくん、代ゼミ模試に挑戦-成果報告会日時:2014年11月2日(日)10:30~16:00会場:代ゼミタワー(東京都渋谷区)定員:400名締切:10月31日23:59参加費:無料申込方法:申込みWebフォームより申し込む主催:国立情報学研究所(NII)共催:代々木ゼミナール/富士通研究所