富士通「明日の学びプロジェクト」川崎小学校でタブレット活用授業を公開

 児童1人1台情報端末時代に向けて実施されている「明日の学びプロジェクト」の研究授業が1月14日、神奈川県川崎市立川崎小学校で公開された。近郊の各小学校はもとより、各地から数多くの教育関係者が集まった。

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タブレットを活用しても、手書きをおそろかにしない
  • タブレットを活用しても、手書きをおそろかにしない
  • 教員用の端末「ARROWS Tab Q704|H」
  • 児童用の端末「ARROWS Tab Q584|H」
  • 授業後半にはこんなの多くの意見が
  • マウスをスクリーンに向けて操作すると、吹き出しを移動できる
  • 「もの」「こと」「その他」に分けられたYチャート
  • 「まとめ」作業ではスクリーンに直接書き込む
 児童1人1台情報端末時代に向けて実施されている「明日の学びプロジェクト」の研究授業が1月14日、神奈川県川崎市立川崎小学校で公開された。近郊の各小学校はもとより、各地から数多くの教育関係者が集まった。

 授業が行われた川崎市立川崎小学校は、創立140年を越える伝統校。2012年に吉新一之校長が配布した「教師の秘伝」という冊子をもとに日々の教育活動を実践しており、論点を明確にした「話し合い」で考えを深め、思考力・判断力・表現力・想像力・コミュニケーション能力を養うことのできる集団づくりに取り組んでいる。

 1人1台のタブレット端末が貸し出されるなか、公開されたのは4年生の社会科の授業。使用されたタブレット端末は2種類あり、教員用は富士通の「ARROWS Tab Q704/H」、児童用は同じく富士通の「ARROWS Tab Q584/H」。教員用のタブレットにはキーボードが取り付けられ、担任の丸山絵里香教諭が授業の進行に合わせて操作。児童用のタブレットは、クラスの全生徒に配られ、児童たち自らで操作を行った。

 授業のテーマは「わたしたちの県のまちづくり~横浜市」。児童たちは前もってあたえられたテーマに従って、それぞれ自宅で準備をしてきた内容をもとに、タブレットを用いて意見を書き込み、授業はディスカッション形式で進められた。

 授業が始まる前に、タッチペンを使って児童それぞれが自分の意見をディスプレイ画面に手書きで書き込む。書き込んだあと、画面をダブルクリックすると、自分の意見が表示されたスペースが小さくなり、ほかの児童の意見も見ることができるようになる。ネットワーク化により、36人全員のクラスメイトの意見を一目で確認でき、自分の意見とほかの児童の意見がどう違うか、あるいはどう同じかといったことがわかる。

 発言前に、自分以外のみんなの意見が見られることは、積極的な挙手にもつながっているという。「自分と同じような意見の子がいると、安心するみたいです」と丸山教諭。ほかの児童とは違うことを発言したいという子どももいるだろうが、同じような意見を持つ子どもがいることが安心感につながっているようだ。

 挙手した児童が発言すると、丸山教諭はその言葉を先生用のタブレットに入力し、「投稿ボタン」を押す。すると、教室前方の黒板に設置されたスクリーンに超短焦点プロジェクターで投影される。その際、児童の意見は雲のかたちの吹き出しの中に配置され、スクリーンの端からゆっくり登場する。

 児童が意見を述べるたびに、吹き出しに入った意見がスクリーンに登場。吹き出しが増えると徐々にスクリーン上が吹き出しで埋め尽くされそうになり、意見を整理する必要が出てくる。
《大倉恭弘》

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