◆将来から逆算し、使える英語力を学ぶ さらに葉子さんは、保護者会等で講師が話している内容に、とても共感できるという。「ネイティブの人たちと大学でディベートしたり、仕事の場面で交渉したりするために、そのレベルから逆算して、君たちはここまでやろう、という話し方をされていたのです。私の考えていることと似ているな、と思いました」。 また、「英語がある程度できるようになると、会話が成立している気分にはなりますが、それはインテリジェントな会話レベルに至っていない、意見ではなく相づち程度のもの。だからこそボキャブラリーを増やしていく必要がある、という説明にも共感しました。まさにそれなのです。そこでネイティブ講師も交えてアカデミックイングリッシュを学べるお茶の水ゼミナールのJunior Master Classに決めました」。外資系企業に勤める葉子さんにとって、非常にリアルな共感なのだろう。◆部活と学校、塾も両立、将来の夢も宣言 部活動はテニス部に在籍、部活と学校、そして塾での学びも両立しながら、学校との相乗効果も実感しているという仁奈さん。ハイレベルな英語力をキープしながら、数学はぐんぐん上昇中。しかし、お母様の葉子さんは、特に勉強についてあれこれ口を出さないという。「勉強をしなさい、とは言いませんし、成績が悪くても怒りません。怒っても成績は上がらないと思いますし、勉強しなさいと言ってもしてくれる年齢じゃないですしね」と笑う。 「Junior Master Classは、海外大学進学も視野に入れたクラスですが、子どもに「海外大学を目指しなさい」とは言いません。でも、海外大学に行くと、どういう可能性が広がり、どういうメリットがあるかは伝えていこうと思いますし、家族でそのような話もしています」と語る。 集中力があり、歴史好き、最近では百人一首にはまっているという仁奈さんは、すでに将来の夢を決めているという。「本人は、自分の意欲を高めるために、将来の夢を口に出していると思います。自分のことをしっかりやる、小さい頃から強い子ですね」と、葉子さん。しかし、親としては夢の実現を応援すると同時に、視野を広げることも手助けしたい、と温かく見守っている。◆日々の学習が未来への扉を開く また、葉子さんはこう語る。「世の中にある職業のうち、中学生に見えている職種は、学校の先生や医師、お店の人など、ごく一部。見えていない職種にはどんなものがあり、どういう力が求められるか、それは親が伝えなければいけないと思うのです。判断を間違えると将来の仕事に続く選択肢の扉がどんどん閉じていく、それは自分の実体験も踏まえて、子どもたちに話をしています」。 勉強をがんばることのメリットや意義、それがどのように自分の力になるのか、さらに将来どんな職業に就ける可能性があり、いかに楽しい大人の日々につながるのか。親がそれを示しながら、子どもたちへ伝えていきたい、と語る葉子さん。常に子どもと向き合い対話し、可能性を提示して導くご両親の姿勢から、将来、仁奈さんが必ず夢を叶えるに違いないだろう、という思いを抱いた。