神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月16日に実施された学力検査より「理科」の講評を速報する。◆<理科>講評(湘南ゼミナール提供) 大問構成は例年と大幅に変わらず、小問数や配点で多少の変化があった。 全体的には、大幅に難化した昨年度よりも、更に難化したといえる。昨年同様、教科書内容を暗記するだけでは対応しにくい問題が多く、知識を踏まえて条件を読み取り解答することが求められた。また、数値を用いない抽象的な問題も多く、解答のイメージをつかみにくかったのではないかと考えられる。 問5の(イ)では、数学の相似を融合させた問題が出題された。相似の発想が浮かんだか、比率を丁寧に処理できたか、が勝負になる。 問2(イ)の密度の問題、問3(ウ)の排出器官の問題のように、表にある数値処理から解答を導く問題は、多くの情報から計算する必要があるため、時間がかかる問題であった。 今後に向けての対策としては、知識分野の定着に関しては1つの用語の意味を押さえるだけではなく、周辺知識まで体系化して網羅する必要がある。また、図表や数値のある問題に普段から触れて、数値処理に慣れておくとよい。 問題と正答については、現在、東京新聞「2015年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。