生徒をやる気にさせる少人数指導…栄光ゼミナール 関田社長

 イード・アワード2014 塾「小学生」において栄光ゼミナールが最優秀賞を獲得した。指導方針や塾の特徴などを、受賞の喜びとともに、栄光 代表取締役社長の関田美三男氏に聞いた。

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栄光ゼミナール 関田美三男社長
  • 栄光ゼミナール 関田美三男社長
  • インタビューに応える関田社長
  • 進学通信や冊子で保護者に情報を提供
  • 中学受験のコース分けは本人の意思を尊重
◆先生は兄弟や先輩のような存在

--学習環境や、教室の雰囲気はいかがでしょうか。

関田氏:教室は目的別に設計しています。たとえば、グループ教室や個別指導教室は保護者が見学にいらっしゃったとき、教室のようすが外からも見やすいようにガラスにしたり、自習室は集中できる環境を考えたりしています。細かいところでは、椅子の形も特別にデザインしたもので、教室に使用する木材・ガラス・照明などにも配慮しています。教室のドアは事故防止のため、あえて引き戸にしています。

 教室の雰囲気ですが、先生との距離感は近いと思います。塾の先生というのは、子どもにとって家族や学校の先生以外の身近な大人だと思います。最近は兄弟の少ない家庭も多いので、年の離れた兄弟、先輩のような存在・役割を意識しています。そのため、現場の講師には若い人を積極的に配置しています。

--勉強の進み具合や受験対策などに関して、保護者への情報提供はどのような形で行われますか。

関田氏:基本的な枠組みとしては、保護者会、随時の電話相談・報告、講師との面談があります。保護者からの相談や面談は随時受け付けていますし、塾からも必要があれば適宜電話連絡、報告などをしています。夏には4泊の合宿もあるのですが、このようすはWebサイトなどで保護者向けに配信を行っています。普段見られない塾でのようすがわかると非常に好評です。

 「進学通信」という情報誌の発行も行っています。この情報誌では、有名中学、高校の校長先生の話や学校の特色などを紹介しています。主に保護者に向けて、さまざまな学校の特徴、教育理念・方針を伝えたり、学校や先生ごとの取組み、社会活動の紹介、あるいはジャーナリストの記事やコラムを通じて、進路、進学先を考える手助けをしています。

 入試が終わると、全体に向けた報告会も開催しています。報告会ではその年の問題傾向や志願状況などを分析し報告いたします。次の年に受験を控えている保護者に対して有益な情報を提供できると思っています。

◆英語教育や理科の実験ラボ

--最後に今後の方針やプランなどあれば教えてください。

関田氏:子どもたちの将来設計まで考えた教育・指導について塾にできること、そのための役割というのを考えています。科学実験の栄光サイエンスラボの取組みはそのひとつです。英語教育もKids Harbor English(キッズハーバーイングリッシュ)というオールイングリッシュの幼児教育や、英語の学童保育のような取組みも広げたいと考えています。

 英語は小学校でも正式教科にする動きがあるので、当然、塾のカリキュラムへの取込みを考えていますが、中学英語を前倒しするのか、小学校英語の延長で展開するのかなど、状況を注視しながらプランを練っているところです。

--ありがとうございました。

 イードは、2014年11月12日から2014年11月27日、通塾している小学生・中学生・高校生・既卒生(大学受験生)のお子さんをもつ保護者を対象に塾の顧客満足度調査を実施し、「イード・アワード2014 塾」として発表。栄光ゼミナールは、小学生の最優秀賞を受賞したほか「講師が良い塾」「授業がわかりやすい塾」「成績が上がる塾」「面倒見の良い塾」「子どもが好きな塾」の各部門賞も獲得した。
《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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