東京都教育委員会は3月11日、公立小学校教師を目指す学生に向けハンドブックを作成し、ホームページに公開した。現職のアドバイスや、教師になるために学ぶことの具体的な方策をまとめている。 都は、教師の能力の計画的な向上のため平成22年10月に公表した「小学校教諭教職課程カリキュラム」をもとに、平成23年度から学生に向けたハンドブックを作成しており、今回平成27年度版が発表された。 教師として最低限必要な資質、能力を3領域17項目にまとめ、大学の養成課程で学ぶべきことが具体的に示されており、教師となるために活用してほしいとしている。 ハンドブックでは、都の学力・体力向上のための取組みや指導体制の実例、学校での1日や1年のイメージが、現職のアドバイスを随所に添えて具体的に紹介されている。 後半には、実践的な指導力を身につけるための教育実習のアドバイスや、採用選考に向けて過去2年間の問題を分析するなど、教師の養成課程と採用選考、採用後の育成を一体のものとしてとらえた内容となっている。