【保護者の就活】知っておきたい、就職留年と既卒の違い

 就活生を持つ保護者の質問に、キャリアコンサルタントで就活情報サイト「MyCareerCenter web」を運営する高嶌悠人氏が答える連載「保護者の就活」。第25弾では、就職留年と既卒就活の違いについて聞いた。

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 就活生を持つ保護者の質問に、キャリアコンサルタントで就活情報サイト「MyCareerCenter web」を運営する高嶌悠人氏が答える連載「保護者の就活」。第25弾では、就職留年と既卒就活の違いについて聞いた。

◆もし就職活動がうまくいかなかった時、就職を留年するのか、それとも卒業して就職活動を行うのか?

 保護者の方の中には「就職留年」や「既卒就活」という言葉を知らない方もいるだろうと思いますので、まずはこの2つの言葉について説明します。

 言葉の通りなのですが、「就職留年」は内定がでなかった時、卒業後の就職先が決まっていない場合に、卒業に必要な単位数に満たない数で卒業を迎え、故意に大学卒業を繰り下げることにより、もう1年就職活動を行うことです。内定が1つもないという理由だけでなく、中には、内定を持っていても納得いく就職先でないという理由で、就職留年する学生もいます。一方、「既卒就活」は、就職活動のための留年はせず、卒業し就職活動を続けて行うこと、です。

 自分のこどもが、上記の選択を迫られる状況にならないとも限らないので、「もしも」の時のために、どちらの選択がよいのかについて回答します。

 過去に就職活動生を支援してきた経験で言いますと、「就職留年」をすること、をお勧めします(金銭的なことも絡みますので、かかるコストについては、今回は考えずに回答しています)。就職留年をしようと、既卒就活だろうと、就職活動をもう1年行っていることには変わりはないのですが、どうやら既卒向け学生への風当たりはきついようです。おそらくは、いつ卒業の学生なのかが重要な側面もあるのでしょう。

 中には、親の支援がえられずとも、就職留年にかかる費用などを自分で工面して、もう1年挑戦する学生もいます。もし金銭的に支援をしてあげられるのなら…支援してあげてほしいなと思います。

 大学には既卒就活よりも就職留年という空気が確かにあります。もし卒業して再チャレンジしようとしているお子さまがいましたら、それは金銭的な部分で迷惑をかけられないと思っているからでしょうから、できるのならば支援してあげてほしいと思います。

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 リセマム連載「保護者の就活」は、就活生や就活を控える学生の保護者からの質問に対し、キャリアコンサルタントであり就活塾「MyCareerCenter」代表でもある高嶌悠人氏がアドバイスや適切な回答を行うシリーズ。

 学生や保護者からの就活に関する質問は、「MyCareerCenter」お問い合わせフォームで随時送信が可能になっている。

《編集部》

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