京大、学習ビッグデータ分析・活用の実証研究…MSやNECが協力

 京都大学学術情報メディアセンターは6月2日、1人1台のタブレット端末を活かした「持ち帰り学習」と「学習データ分析」を行う「京都ICT教育モデル構築プロジェクト」を開始したと発表した。2016年3月31日まで実施予定。

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京都市立西京高等学校附属中学校の授業風景
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 京都大学学術情報メディアセンターは6月2日、1人1台のタブレット端末を活かした「持ち帰り学習」と「学習データ分析」を行う「京都ICT教育モデル構築プロジェクト」を開始したと発表した。2016年3月31日まで実施予定。

 同プロジェクトは京都市教育委員会と連携し、1人1台の学習環境を見据えた持ち帰り学習でのICT教育モデルを構築するため、大量の学習データから生徒の学びの変化を検証する。システム提供や環境整備は、日本マイクロソフトと日本電気(NEC)が協力パートナーと連携して提供する。

 実証研究では、京都市立西京高等学校附属中学校にて日々の自宅学習の記録やデジタル小テストの結果など大量の学習データを貯めて分析した後、分析結果を指導に活かす。また、生徒が自分の意見を電子黒板で発表したり、生徒同士がグループで議論しながらタブレット端末でレポートを作成したりする「情報化で役立つスキルの向上」に主眼を置いた授業に取り組むという。

 実証研究の成果を踏まえて、2016年度以降の京都市立学校でのICT活用授業をどのように推進していくかを研究するとしている。

 なお、6月12日に教育関係者を対象とした公開授業を京都市立西京高等学校附属中学校で開催する。同中学校のWebサイトより申込みできる。
《工藤めぐみ》

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