--TFJの活動を通じ、教育に携わる教職員や保護者の皆さんに伝えたいことはありますか。松田さん:今の日本の教育にはもっと多様な人材が必要です。かつての日本では、教師とは尊く、人々から尊敬される職業のひとつでした。それが今では必ずしも人気の職業とは言い切れないうえに、かつてほど尊敬される職業ではなくなっている、と言われることもあります。こうした現状が改善されて、教師が子どもから信頼され、憧れられることで、人気の職業になれば良いですね。 また、現場で働いている先生方にも、教員という仕事はとても魅力的で素晴らしい仕事であるということを改めて伝えたいと思っています。そして、何とかして教育現場を勇気づけ、活性化させたいと思っています。思えば、40人ほどの生徒をまとめる教師ほどリーダーシップが求められ、日々その力が磨かれる職業はないように思えます。その経験が民間の企業でも評価され、職歴として認められるような社会になっていくことを望んでいます。--TJF代表としてではなく、ひとりの父親としてお子さんに何を求めますか。松田さん:主体性をもってほしいですね。何かを押し付けられて行うのではなく、自分の好きなことを自ら行う人間になってほしいです。--ご自身の経験から、お子さんに経験してほしいことは何ですか。松田さん:自分の子どもには、たくさん失敗をしてほしいですね。早い段階で試行錯誤を繰り返し、挑戦を恐れない人になってほしいです。そのほかには、あえて言うならやはり勉強でしょうか。私自身のこれまでの選択に後悔はまったくありませんが、私がきちんと勉強を始めたのは、正直なところ大学からでしたので、もしもっと早く勉強をしていたのなら今とはまた違う人生もあったのではないかと思うこともあります。 自分の子どももそうですが、今の子どもたちには20代以下でさまざまなことを経験し、自分の可能性をどんどん広げていけるような生き方をしてほしいと思っています。--ありがとうございました。 TFJは現在、教員志望者の採用を行っている。また、教育委員会との協働による教員向け講習会も検討中だという。団体詳細や活動内容詳細はTFJのWebサイトで閲覧することができる。