NTTドコモは8月17日、NTTナレッジ・スクウェアを子会社化した。今回の子会社化により、両社が共同で提供している大規模公開オンライン講座(MOOC)サービス「gacco」の事業基盤強化と、さらなる学習サービス事業の推進を図る。 gacco(ガッコ)は、大学教授などによる本格的な講義をパソコンやスマートフォン、タブレットを使ってオンラインで誰でも無料受講できるサービス。これまでに44講座を開講しており、登録会員数は約14万人、1人あたりの平均受講数は約2.8講座、受講登録者数は延べ約39万人にのぼる。 NTTドコモは、NTTナレッジ・スクウェアからの第三者割当増資引受、およびNTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合からの株式譲受により、8月17日付けでNTTナレッジ・スクウェアを子会社化した。8月25日にナレッジ・スクウェアの会社名を「ドコモgacco」に変更する。 ドコモgaccoはドコモと連携し、官公庁や地方自治体、企業をはじめとする法人向けに「gacco」で公開した講座を企業研修向けに提供するなど、新しい学びの形態を提案していく。また、今後はインターネット経由でリアルタイムに遠隔地を繋ぎ、講座に関連したワークショップを展開するといったより先進的な学習スタイルを提案し、教育の地域格差の解消や地方創生への貢献も目指す。◆「ドコモgacco」の概要設立年月日:2009年9月18日(NTTナレッジ・スクウェア)商号変更予定日:2015年8月25日所在地:東京都港区南麻布1丁目6番地15号代表取締役社長:伊能美和子(いよくみわこ)資本金:2億円出資比率:NTTドコモ95.3%、エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ1.4%、デジタル・ナレッジ3.3%