世界大学評価機関の「Quacquarelli Symonds(QS)」は、「学生たちにもっとも良い都市ランキング2016」を発表した。日本からは「東京」が総合評価3位にランクイン。1位には「パリ」が選ばれた。 QS学生たちにもっとも良い都市ランキングは、都市人口が25万人以上で都市内に2つ以上の大学がある世界122都市を対象に、生活物価など14種類の基準をもとに調査・評価したもの。評価対象の都市のうち、上位74位をランキング形式で発表した。大学生や保護者に世界各国の大学都市のさまざまな利点を比較してもらうことを目的としており、特に留学を準備する学生たちが活用できるよう作成している。 1位には、2015年に起こったテロの余波による影響が全世界から注目されているものの、4年連続でパリが選ばれた。安い学費設定や生活物価の低さ、パリの大学が世界のビジネスマンから高い知名度で知られている点などで総合的に高く評価されており、パリ所在の大学Paris Sciences et Lettresの学長やパリ市長も「この結果に喜びと誇らしさを感じる。さらに学生を支援していきたい」とコメントを寄せている。 ついで、2位はオーストラリアのメルボルン、3位には東京がランクイン。発表された75位までの都市のうち、日本の都市では東京のほか京都・大阪・神戸がひとくくりの都市として21位に選ばれている。 4位にはシドニー、5位にはロンドンが続く。QSは、ロンドンの順位が低い理由を「生活物価の高さ」と説明している。アメリカからは75位までに11都市がランクインしているものの、最上位は13位のボストン、ニューヨークは20位だった。トップ10には、東京(3位)、シンガポール(6位)、香港(8位)、ソウル(10位)とアジアの都市も多く顔をそろえた。◆学生たちにもっとも良い都市ランキング20161位 パリ2位 メルボルン3位 東京4位 シドニー5位 ロンドン6位 シンガポール7位 モントリオール8位 香港9位 ベルリン10位 ソウル◆上位にランクインした日本の都市3位 東京21位 京都・大阪・神戸