大学生2人に1人が奨学金受給、年間費用は186万

 大学生が年間にかかる学費と生活費の合計額は186万2,100円で、前回の平成24年度調査よりも1.0%減少していることが、日本学生支援機構の調査結果より明らかになった。奨学金を受給している割合は5割を超える。

教育・受験 大学生
学生生活費(学費と生活費の合計)
  • 学生生活費(学費と生活費の合計)
  • 学生の収入額に占める割合の変化
  • 学生の不安や悩み
 大学生が年間にかかる学費と生活費の合計額は186万2,100円で、前回の平成24年度調査よりも1.0%減少していることが、日本学生支援機構の調査結果より明らかになった。奨学金を受給している割合は5割を超える。

 平成26年度学生生活調査は、大学学部と短期大学本科、大学院の学生の計293万4,376人から9万9,842人を抽出し調査を実施。4万5,577人の有効回答を得た。調査時期は平成26年11月。隔年調査であり、前回は平成24年度に実施した。

 大学学部の学費と生活費の合計(年額)は186万2,100円で、前回の平成24年度調査よりも1.0%減少。また、学生の収入額も前回調査よりも1.3%減の197万1,400円となった。収入額に占める各項目の割合は、家庭からの給付が60.6%、奨学金が20.3%、アルバイトが16.3%で、前回調査と比べて大きな変化はみられなかった。

 奨学金の受給状況は、前回調査と比べていずれも減少しているものの、大学学部で51.3%、短期大学で52.9%、大学院修士課程で55.4%、大学院博士課程で62.7%、大学院専門職学位課程で51.8%と5割を超えた。

 学生の不安や悩みについて、「希望の就職先や進学先へ行けるか不安だ」がもっとも高く、大学学部で69.9%、短期大学で60.0%、大学院修士課程で49.6%、大学院博士課程と大学院専門職学位課程でそれぞれ51.1%。そのほか、「卒業後にやりたいことがみつからない」が大学学部で40.8%、「授業内容についていっていない」が大学学部で35.2%、短期大学で33.2%と3割を超えた。
《工藤めぐみ》

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