都教委「SNS東京ノート」と活用の手引きを無料公開

 東京都教育委員会はこのほど、作成した情報モラル教育補助教材「SNS東京ノート」を都内公立学校の全児童・生徒に向けて配布した。「SNS東京ルール」の推進の取組みとして行われたもので、教育委員会Webサイトにも「SNS東京ノート」とともに活用の手引きが掲載されている。

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 東京都教育委員会はこのほど、作成した情報モラル教育補助教材「SNS東京ノート」を都内公立学校の全児童・生徒に向けて配布した。「SNS東京ルール」の推進の取組みとして行われたもので、教育委員会Webサイトにも「SNS東京ノート」とともに活用の手引きが掲載されている。

 「SNS東京ノート」は、授業中に使用することを想定した補助教材。小学校1~3年生相当、小学校4~6年生相当、中学生・高校生相当と、発達段階に応じた3種類が作成されている。情報モラルについて考える事例と考えを書き込む欄があり、教室における話合い活動を通じて、児童・生徒のモラル意識を醸成。家庭に持ち帰り保護者などと確認しあう欄も用意され、学校と家庭で連携を図りながら指導が行える。

 小学校1~3年生用では、「留守番をしていたときの出来事」「うわさで聞いた話」など4事例を掲載。SNSやインターネットに関わる事例の掲載はない。小学校4~6年生用では、「インターネットへの書きこみ」「友達との電子メール」など4事例を掲載している。たとえば「うわさで聞いた話」では、聞いた話が正しいかどうかをどのように確かめるかを考えるようになっている。

 中学・高校用では、「個人情報の掲載」「不適切な書き込み」「個人に対する攻撃」「安易な書き込みとその影響」を掲載。たとえば「不適切な書き込み」では、線路に立ち入っている写真、お酒を飲んでいる写真をインターネット上にあげるといった行為を例示し、問題だった点や将来的に予想される問題を考える。

 「SNS東京ノート」活用の手引きでは、平成27年11月策定の「SNS東京ルール」と提携して行う情報モラル教育の進め方や補助教材「SNS東京ノート」を活用する際のポイントなどが紹介されている。また、特色ある取組みの実践事例として、小学校の「親子情報モラル教室」、高校の「スマホミーティング」を掲載している。

 「SNS東京ノート」とその活用の手引きは、東京都教育委員会ホームページの「ネット・携帯電話に関する報告書・指導資料等」から閲覧可能。「ネット・携帯電話に関する報告書・指導資料等」には、平成25年度からの資料が掲載されている。
《黄金崎綾乃》

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