物件選びは「利便性」が重要、子ども有世帯は入居後「広さ」に関心

 子どもの有無にかかわらず、物件選びの際は「利便性」を重要視することがマンションマーケットの調査からわかった。一方で入居後に気になるポイントについては違いがあり、子どもあり世帯は「面積・広さ」をあげる回答者が多かった。

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物件選びの際にもっとも重視したポイント
  • 物件選びの際にもっとも重視したポイント
  • 実際に住み始めて気になるポイント
 子どもの有無にかかわらず、物件選びの際は「最寄り駅からの所要時間」を重要視し、利便性について関心が高いことがマンションマーケットの調査からわかった。入居後に気になるポイントについては違いがあり、子どもあり世帯は「面積・広さ」をあげる回答者が多かった。

 「物件選び」に関する実態調査は2016年7月10日~13日、マンションマーケットが運営する住宅系ニュースサイト「マンションサプリ」にてインターネット調査を実施。既婚の男女338人から回答を得た。調査結果は「子どもあり世帯」「子どもなし世帯」に分けて集計され、物件選びのポイントに違いが生じるかを検証している。

 物件選びの際にもっとも重視したポイントは、いずれの世帯も「最寄り駅からの所要時間」が1位になり、その後は「価格」「間取り」「通勤・通学手段や所要時間」「周辺施設」が続いた。ランキング順は同じものの、各項目の割合に違いがあった。1位の「最寄り駅からの所要時間」については、子どもあり世帯が20.0%だったのに対し、子どもなし世帯は27.1%と7.1ポイントの差が生じていた。そのほかの4項目では大きな差はなかったものの、全項目で子どもあり世帯の方が割合が高く、利便性とともに住環境・住空間を重視する傾向がうかがえた。

 子どもあり世帯の具体的な回答では、「家族構成と生活スタイルに合った間取りでないと快適に生活できないため」に間取りをポイントとした回答者や、「子どもの通学の観点から」周辺施設を重視したという意見があがっている。

 実際に住み始めて気になるポイントを聞くと、子どもあり世帯の上位は「特にない」28.7%、「面積・広さ」13.3%、「周辺施設」12.7%、「最寄り駅からの所要時間」12.0%、「向き・方角」6.7%の順。面積・広さについては、「入居後に家族が増えた」「子どもの成長に伴い狭くなった」という回答があり、子どもがいる世帯ならではの悩みとなっている。

 これらの結果から、子どもの有無による違いについては、子どもあり世帯の方が物件選びの軸が多様である点にあるという。また、居住後の「子育て」という観点が加味され、親族との位置関係や家族構成の変化を見越した、長期的な視点で住まいを考える傾向にあると分析している。
《黄金崎綾乃》

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