ユニセフ「世界子ども白書2016」日本語版8月末発行

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 日本ユニセフ協会は、ユニセフ(国連児童基金)が6月28日に発表した「世界子ども白書2016」の日本語翻訳版を発表した。Webサイトの特設ページで統計データを閲覧できるほか、「世界子ども白書2016」日本語完全版が8月末に発行される予定だ。

 「子どもの権利条約」が採択された1989年以降、世界の5歳未満児の死亡率は半分以下となり、極度の貧困に苦しむ人の数も半数程度に減少した。さらに、初等教育学齢期の子どもたちの90%以上が小学校に就学しているなど、世界の子どもたちを取り巻く状況は大きな前進を遂げてきた。

 しかし、ユニセフによれば、この前進は必ずしも公平性の拡大につながってはおらず、2015年に推定590万人の5歳未満の子どもたちの大半が、容易かつ安価で予防・治療が可能な病気によって命を落としている。また、世界のもっとも貧しい層の半数近くは子どもであり、さらに多くの子どもたちが多面的な貧困を経験している。数百万人以上の子どもたちが貧困であること、被差別集団の出身であること、女の子であること、紛争や慢性的な危機にある国で暮らしていることが原因で、教育を受けられずにいるという。

 世界子ども白書2016では、世界がもっとも厳しい状況下に置かれている子どもたちの窮状にもっと関心を向けなければ、「2030年までに6,900万人の5歳未満の子どもたちが予防可能な原因のために亡くなり、1億6,700万人の子どもたちが貧困下で暮らし、7億5,000万人の子どもたちが児童婚をする」と指摘している。

 世界子ども白書2016は「公平性」をテーマに、世界の子どもの状況を国・地域ごとに示しており、公平性達成のために「情報」「統合」「イノベーション」「投資」「関与・参加」という5つの道すじを掲げている。

 ユニセフは子どもたちの生活の向上や権利の実現のためには、状況を示す証拠であるデータが不可欠だとし、データを活用して、もっとも支援を必要としていながら支援が届けられなかった子どもたちへの支援を推進していきたいとしている。

 「世界子ども白書2016」の日本語版刊行は8月末の予定。統計データはWebサイトの特設ページで閲覧できる。
《外岡紘代》

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