【高校受験2017】愛知県公立高入試、問題例を公表…思考力・判断力を重視

 愛知県教育委員会は、平成29年度公立高校入学者選抜の「全日制課程の学力検査及び問題例」と「特別検査の内容について」公開している。学力検査については、これまで以上に思考力、判断力、表現力を測る出題になるよう配慮する。

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学力検査及び問題例について
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 愛知県教育委員会は、平成29年度公立高校入学者選抜の「全日制課程の学力検査及び問題例」と「特別検査の内容について」公開している。学力検査については、これまで以上に思考力、判断力、表現力を測る出題になるよう配慮する。

 愛知県公立高校入試は、平成29年度の全日制課程の学力検査から、推薦選抜等を含めて志願者全員に学力検査を実施する。検査を実施する教科は国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科。外国語は聞き取り検査を行う。検査時間は、各教科45分で、前年度から5分延長している。また、外国語は、聞き取り検査が約10分、筆記検査が40分となる。配点は、各教科22点満点で、5教科の合計最高得点は110点となる。配点に関しても、前年度から各教科で2点プラスされ、合計得点の100点から変更している。

 学力検査では、これまで以上に思考力、判断力、表現力を測るため、愛知県教育委員会はWebサイトで問題例を掲載。国語では、文を推敲(すいこう)するために必要な要素を把握する問題を出題する予定だ。文章を要約する問題や文章の構成・論理の展開を把握する問題を引き続き出題する。

 数学では、証明や証明の一部を記述する問題を出題予定。図形の問題例では、証明中の正しくない記述を見つけさせ、その部分を正しい記述に改めさせることで論理的な思考で判断し、数学的な表現を用いて根拠を示す力をみるという。

 外国語(英語)の聞き取りでは、これまでの問題と比較してより話し手の意向を理解し、自分の考えを話す力をみることを狙いとし、概要や要点を理解して会話の流れを予測する問題を出題予定。英語の筆記問題のほか、社会、理科の問題例についても取り上げている。

 また、平成29年度以降の特別検査の内容についても公表。デザイン科、クリエイティブデザイン科、スポーツ科学科、音楽科及び美術科への入学希望者に学力検査や面接のほかに特別検査を実施する。内容では、音楽科、デザイン科およびクリエイティブデザイン科の変更点、スポーツ科学科の実技内容、国際英語科および国際教養科の英語による問答の有無について明記している。

 平成29年度入学者選抜の学力検査実施日は、Bグループが3月6日、Aグループが3月9日となっている。特別検査はBグループが3月7日、Aグループが3月10日に実施する。
《田中志実》

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