福岡県教育委員会は2016年10月20日、県立高校入学者選抜要項を公表した。入学願書手続等や学力検査、英語のリスニングテストの実施方法、選抜の方法などをまとめている。また、入学定員の一覧、2016年度からの変更点についても記載している。 要項では入学願書で提出する書類について説明している。中学校長を経て志願先高校学校長へ提出する書類では、「入学願書」「通学に関する誓約書」「住民票の写し」など。中学校で作成し志願先高校校長へ提出する書類では、「調査書」「評定一覧表および評定分布表」などがある。志願書類等の受付けは2017年2月14日~2月21日午後12時まで。 学力検査は国語、数学、社会、理科、外国語(英語)を県下同一問題で実施する。各教科の配点は60点。外国語は、リスニングテストと筆記テストを行う。検査場ごとに録音音源で校内放送設備を用いて一斉に行う。また、学校によっては学力検査問題に加え、数学の追加問題を実施する。追加問題を実施するのは、筑紫丘高校理数科を含む3校。 選抜方法では、調査書の「各教科の学習の記録」の3年生における各教科の評定数値の合計によって序列を定め、学力検査の総点によって序列を定める。調査書における特定教科の加重を行う学校は、実施学科・コース、加重教科を一覧にしてまとめている。 2016年度からのおもな変更点として、対象高校の学科・コースで、佐賀県または大分県に居住する者も出願可能とした。個性重視の特別試験では、八幡工業高校(全系)を含む3校で廃止とする。通学区域では、普通科に置かれるコース、普通科(単位制による課程)および文理に関する学科については通学区域を全域に変更する。また筑紫郡から早良高校への出願を可能にした。 そのほか、定時制、通信制の入学者選考要項、帰国生徒等特例措置実施要項、県立高校入学定員一覧表なども掲載。入学定員のほか、推薦入学の募集人員・実施方法も併せて載せている。2017年度の一般入学者選抜の学力検査は2017年3月8日、合格発表は3月15日となっている。 Webサイトから、志願書類(様式)がダウンロードできる。