【センター試験2017】(1日目)アオイゼミ、「国語」講評…やや難化

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センター試験2017
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 1月14日(土)と15日(日)の2日間にわたり実施されている、平成29年度(2017年度)の大学入試センター試験。志願者数は57万5,967人、現役志願率は過去最高の43.9%。大学・短期大学あわせて848大学が参加した。リセマムでは、スマホ学習塾「アオイゼミ」を展開する葵の協力を得て、「国語」の講評を公開する。

◆国語

【難易度】やや難化
第一問(評論) 漢字の書き取りにやや難しいものがみられた。問1~5にかけて標準的なレベルの設問が続く。読解のレベルがやや硬質な評論文であることを踏まえると、やや難化したといえる。
第二問(小説) 女性の視点の緩やかな変化を読み取る小説からの出題であり、設問は非常にオーソドックスなものである。ただし問4の心情説明問題は前後の文脈を正確に読むことが求められるため、消去法で答えた学生が多かったと思われる。レベルは標準~やや難化。
第三問(古文) 江戸時代の擬古物語からの出典であり、和歌の解釈も含め、センター試験らしい王道からの出題といえる。問1の語句解釈は文脈を正確に読むことが求められる良問。和歌解釈もしっかりと本文のつながりと読解できれば、確実に得点出来るものであった。レベルは標準的。ただし昨年度から比較した場合、やや難化したと考えられる。
第四問(漢文) 内容的には「随筆」からの出題で、ここ数年と変化なし。問題も非常にオーソドックスなものであり、標準的なものである。

【出題分量(前年度比)】増加
現代文…前年度と比較し、設問数、問いの形式に大きな変化はない。段落数などを考慮するとやや例年より読解量は若干増えたといえる。(評論で700字ほど増加)
古文・漢文…分量に関しては特に大きな変化はなし。やや文字数は古文で300字ほど減少。漢文はほぼ変化なし。


【出題傾向分析】
<現代文>
第一問(評論) 昨年度とは異なり、「科学」に関する硬質な評論が出題された。論の展開は非常にシンプルだが、使われる語彙(専門用語など)のレベルがやや高く、こうした評論を読みなれていない(トレーニングを怠った)受験生は苦しんだものと思われる。漢字の書き取りは難化。読解問題は標準的だが、検証にやや時間を要するものも散見された。
第二問(小説) 受験生にとってやや読み取りにくい語が使用されたものの、内容は非常にシンプルで読解そのものはそれほど難しくない。ただ、問4・5に見られる心情説明は、かなり深部までの読み取りを要求するものであり、受験生は選択肢を切りにくかったものと思われる。
<古典>
第三問(古文) 江戸時代の擬古物語からの出典である。出典そのものはマイナーだが、内容は王道を踏襲するセンター試験でもっとも多い形が採用された。問1は文脈を把握することで語の意味を決定する良問。恋愛の典型的な形を学んでいればストーリーを追うこと自体は難しいものではない。
第四問(漢文) 新井白石の文章で内容はやや読み取りにくい部分も存在した。

・大問別:
大問1 評論:小林傳司「科学コミュニケーション」
問1の漢字は「旧に倍する」が非常に難解。漢字自体は容易であるため、消去法で解くのが現実的である。問4の「ゴレム」のイメージを問う問題は、範囲の決定がやや面倒か。問5は、一般論に対する反証部分に対する批判に該当し、文全体を踏まえ考える必要があるだろう。

大問2 小説:野上弥生子「秋の一日」
子どもを見つめる女性の心理の緩やかな変化を追う問題。問1の語彙は例年通り辞書的な意味を解釈することに努めなければならない。問3・4の心情説明問題は、文脈の中での心理を追う問題なので、正確な読解と選択肢の検証が必要である。問5は傍線が引かれておらず、該当箇所との検証に時間を要することになる。

大問3 古文:「木草物語」
問1は「にげなき」の解釈が非常に良い問題である。受験生は恐らくこの表現を知らなかったはずで、「似気無き」と漢字変換することで初めて意味が分かるようになっている。文法問題は標準的な「ぬ・ね・に」の識別問題。問4はやや選択肢に迷うものがあるものの、しっかりと本文に書かれていない部分を消すことが出来れば、しっかり解答できる。問5の和歌解釈も同様で、例年の難解な和歌解釈問題(2010など)と比較すると、しっかり考えれば解答と出すことが出来る。

大問4 漢文:新井白石「白石先生遺文」
問1は典型的な語からの出題である。「蓋し」「愈」など頻出のものなので解答できた受験生が多かったはずである。問4は故事「舟に刻みて剣を求む」をふまえたもの。問5の返り点と書き下し文の照合は例年通りのものであるため、対策をした受験生は十分対応できたであろう。

(協力:葵「アオイゼミ」)
《佐藤亜希》

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