日本英語検定協会は5月10日、実用英語技能検定(英検)の「準2級」「3級」へのライティングテスト導入にともなう変更点などを公表した。2017年度の第1回検定から、語句整序問題を削除するほか、筆記試験時間を10分延長し、「準2」級は75分、「3級」は50分とする。 日本英語検定協会では、英検全級に対し、「読む」「聞く」「話す」「書く」という4技能化を進めており、2017年度の第1回検定から「準2級」と「3級」にライティングテストを導入する。 「準2級」と「3級」では2017年度第1回検定から語句整序問題を削除。筆記試験の時間を10分延長し、「準2級」は現行の65分から75分、「3級」は現行の40分から50分へと変更する。 一次試験の測定技能が2技能から3技能に増えることから、一次試験CSEスコアの基準値も変更。「準2級」はCSEスコアの満点1,800、合格スコア1,322、「3級」はCSEスコアの満点1,650、合格スコア1,103となる。2次試験の合格スコアは、「準2級」が406、「3級」が353のまま変わらない。 ライティングの解答は、「課題で求められている内容」「英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか」など、4つの観点から採点される。観点ごと0~4点の5段階で評価され、得点の満点は16点、CSEスコアの満点は「準2級」600、「3級」550となる。 日本英語検定協会のWebサイトでは、「準2級」「3級」のライティングテスト導入について、観点ごとの解答アドバイス、解答作成時の注意点なども公表している。