“熱中できるまなび”を届けたい「ひかりクラウド スマートスタディ」の機能を活用したオンラインサービス「学研ゼミ」
学研が、学習支援クラウドサービス「ひかりクラウド スマートスタディ」を導入し、新しいオンライン講座「学研ゼミ」をスタートさせて人気を得ている。これまでの教材づくり、授業ノウハウの蓄積をどのように活かしているのかを聞いた。
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長年にわたり小中学生向けに学研教室を各地で展開し、学習参考書や各種図鑑、辞典などの教材を提供してきた学研も「ひかりクラウド スマートスタディ」を活用し、オンラインサービス「学研ゼミ」を提供して人気を得ている。
提供にあたり、これまで培ってきた教材づくりや授業のノウハウをどのように活かし、何が実現できたのかを「学研ゼミ」を運営する株式会社学研教育アイ・シー・ティーの教育プロデュース部学研ゼミ事業室コンテンツ開発課主任の梁本宗健氏、同社コンテンツ開発部コンテンツ開発課の金次理恵氏に聞いた。
◆培った教育ノウハウの蓄積を活かした「学研ゼミ」
--学研教室で有名な学研がオンラインサービスを提供するということで、インターネットでも話題になっていますね。
梁本氏:実は学研は20年以上前からデジタルコンテンツを作り始めていたんです。その蓄積を「ひかりクラウド スマートスタディ」の機能を活用し、「学研ゼミ」という形で提供することになりました。デジタルコンテンツによって、“熱中できるまなび”を届けたいと思っています。たとえば、「学研ゼミ」のコンテンツの1つである低学年向けの「ワンダードリル」は、学習習慣を身に付けてもらうことを目指して、ゲーム要素をもたせ、楽しく学習できる内容にしました。
金次氏:「学研ゼミ」は、創業から70年間“まなび”を研究し続けてきた学研の教育ノウハウを、オンラインで気軽にご利用いただけるようにしたサービスです。お子さまの年齢や学習状況に合わせ、自由に選べるコンテンツで、“まなびの楽しさ”と“効率の良い学習”をサポートしています。 “まなびの楽しさ”を伝えるために、イベントなどで「ワンダードリル」を試してもらうと、なかには1時間でも2時間でもやっているお子さまがいます(笑)。
梁本氏:「ワンダードリル」以外にも、教科書に合わせたコンテンツの「スマートドリル」は、解説動画を見ながら、ドリルを解いていくという構成ですが、苦手分野だけを抽出して勉強できるよう、ドリルとは別にプリント教材もご用意しました。
このデジタルコンテンツとプリントを組み合わせた構成は、デジタルコンテンツを作り始めた20年以上前のノウハウから生まれたもの。保護者の方にも好評をいただいていますし、お子さまもデジタルコンテンツの目新しさから、楽しく取り組んでくれています。
金次氏:お子さまたちは、タブレットを使うということに新鮮味を感じて、机に向かう勉強とは違う、新しい感覚があるようで、やる気につながっているようです。“動く”教材の強みは大きいですね。同じ解説でも、テキストより動画のほうがより興味をもってもらえます。
梁本氏:解説動画は、これまで提供してきた、さまざまな教育のノウハウをベースにしているので、要点をつかんだものになっています。なるべく短く、コンパクトにポイントをつかんだ内容にして、3分~5分単位にまとめました。長いと集中力が続かない低学年向けには、1分程度のものもあります。
◆勉強が嫌いな子でも夢中になれるものを!
--“熱中できるまなび”のために、いろいろ工夫されている点も多いのでしょうね。
梁本氏:勉強がそもそも好きではないお子さまにも、学習する習慣を身に付けてもらおうと思ってつくったのが「ワンダードリル」です。そのため、ゲーム感覚で取り組んでもらえるように、画面のデザインやメッセージなどをカスタマイズしてファンタジーの世界観を作りました。
また、「ひかりクラウド スマートスタディ」はカスタマイズにより、さまざまな出題形式のドリルを提供できるので、飽きずに知的好奇心を持ち続けられるように、教科の問題とは別に、図鑑などから出題しているイベントドリルも作りました。お子さまたちの学習スピードを考慮して2週間ごとに2回、“ライオンとトラ、どちらが強い?”といった問題を出題しています。
金次氏:ほかにも「学研ゼミ」では画面に着せかえができるアバターを用意しました。なかには、アバターに「クマの身体にウサギの耳」をつけさせているお子さまもいて(笑)。着せ替えができるのは、「顔」「髪」「髪のアクセサリー」「アクセサリー」「身体」の5か所。各20種類以上のアイテムがあって、現在も日々増加中です。
着せ替えのアイテムのなかでも、イベントドリルを解くともらえるアイテムがありますが、なかにはイベントでもらったアイテムだけでアバターを作っているお子さまもいますね。週に1度、チーム対抗戦もあり、お互いにアバターを見せ合ったりして自己表現の場にもなっています。
このような「楽しい」と評判のドリルも「ひかりクラウド スマートスタディ」をカスタマイズすることで実現できました。
--お子さまたちを飽きさせない工夫がいっぱいですね。問題をつくるのは大変ではないですか。
梁本氏:学研には図鑑や事典などさまざまな教材がありますから、そこから問題をつくっています。たとえば、先ほどの「ライオンとトラ」の問題も、動物図鑑から問題をデジタル化したものです。「ひかりクラウド スマートスタディ」はさまざまな教材のデジタルコンテンツ化に柔軟に対応できるので、すでにある教材を活用できます。
◆柔軟性が高くマルチデバイスに対応する「ひかりクラウド スマートスタディ」
--書籍などの教材事業と、塾事業で蓄積された教育ノウハウ、この2つをもっているのが大きな強みですね。では、デジタルコンテンツ化してオンラインサービスを提供するまでにはどのようなご苦労があったのでしょうか。
梁本氏:学研は書籍から始まったので、文字の表示にはこだわりがありました。分数もきちんと分数の形を表示させたいですし、教科書で使っているきれいな数字をそのままデジタルの画面でも表示させたい。たとえば、教科書に利用されている書体の「4」は、上のほうが少しあいているんです。また、問題も選択式だけでなく、記述式も作りたかった。
教育に必要な独特な機能を幅広く備えていることと、さらにそうした要望に柔軟に対応してくれたのが、「ひかりクラウド スマートスタディ」でした。一緒に作り上げていきましょうという態勢で、ご協力いただけました。
--対応の柔軟性が「ひかりクラウド スマートスタディ」を選ばれた理由でしょうか。
金次氏:それと、マルチデバイス対応についても必須条件でしたので、その点も決め手になりました。分数の形が、あるタブレットではきれいに表示されるのに、あるタブレットでは崩れてしまうということにならないよう、いろいろな機種で確認を行いましたが、NTT東日本の担当者は私たちよりもたくさんのタブレットやパソコンの機種で確認してくれました。
梁本氏:そのほかにも、動画が視聴中に止まってしまうリスクを減らせるよう、回線の工夫もしてもらいましたね。映像の粗さと動画の再生速度のバランスなど、相談しながらテストを繰り返しました。また膨大な学習履歴データを預ってくれるところも、今後の新しい教材づくりには欠かせない利点だと思います。
◆ベテランの先生のノウハウを「学研ゼミ」に
--今後の「学研ゼミ」の展開が楽しみですね。
梁本氏:教科書対応の「スマートドリル」で、弱点を分析して、効率よく克服できるようにしていきたいですね。「ひかりクラウド スマートスタディ」には教育AIを用いたアダプティブラーニング機能があるので、それを活かしたいと思います。学研教室で、ベテランの先生が、お子さまの得意・不得意や、学習進捗に合わせて、次に学ぶべき領域を示してあげるのと同じようなことを「スマートドリル」でやりたいですね。
--今日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
実際に「ワンダードリル」をパソコンで見せていただいて、「今の小中学生がうらやましい!」と感じた。楽しく学ぶ環境を作るには、地道な苦労も多いと思うが、梁本氏も金次氏も、にこやかに次への展望を語ってくれた。「学研ゼミ」を運営する方々自身が楽しく取り組んでいる。そのことこそが、お子さまたちを夢中にさせるサービスを生み出す秘訣なのかもしれない。
【学研ゼミ】
株式会社学研教育アイ・シー・ティーが運営する小中学生向けの家庭用オンラインサービス。ゲーム感覚で楽しく学習習慣を身に付ける「ワンダードリル」や学習指導要領に合わせた「スマートドリル」をはじめ、読みたい本が借りられる「学研図書ライブラリー」や「学研ジュニア新聞」、映像コンテンツ「学研チャンネル」や「学研デジタル百科辞典」など、多彩なデジタルコンテンツから学びたいものを選んで、パソコンやタブレットで体感できる。
【ひかりクラウド スマートスタディ】
NTT東日本が提供する学習支援クラウドサービス。オンライン学習の提供に役立つ各種機能を提供。パッケージ版のほか、必要な機能を選んで利用できるカスタマイズ版がある。
提供:NTT東日本「ひかりクラウド スマートスタディ」