日本漢字能力検定協会は、指定会場のコンピューターとタブレットなどを使用して受検する「漢検CBT」の受検会場を、7月より全国47都道府県67会場に拡大すると発表した。10月には全国150会場の設置を計画しているという。 「漢検CBT」は、タブレットと専用のペンやキーボードを使ってコンピューター上に表示される問題に解答する。答案用紙で受検する漢検(漢検PBT)は年3回実施しているが、「漢検CBT」は毎日開催でき、1日最大4回実施する会場もあるという。結果資料は、漢検PBTより約1か月早く、検定後約10日で郵送される。検定料や合格して得られる資格は漢検PBTと同等。 「漢検CBT」の志願者数は年々増加しており、2011年度の志願者数13,954人から2016年度には25,722人と、1.8倍以上増加。受検者の約8割は中高生と就活生世代(13~22歳)が占めており、タブレットやキーボード操作に慣れている若い世代から利便性の高い資格取得の方法として注目されている。 この度、志願者数増加への対応や、利便性の高い受検方法をより広く提供することを目的に、2016年度は24都道府県に設置していた「漢検CBT」会場を7月には47都道府県すべてに設置する。10月には2016年度の4倍以上となる全国150会場へ拡大する予定。2017年度の「漢検CBT」志願者は30,000人まで増加する見込みだ。開催会場はWebサイトで確認できる。