夏休みの自由研究、本当は1人でやってほしい親が6割

 子どもと一緒に夏休みの自由研究をやる人は「母」がもっとも多いが、58.7%の親が本当は「1人でやってほしい」と感じていることが、日本能率協会の調査からわかった。また、7割近くの親が、自由研究を「とても負担」または「やや負担」に感じていた。

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 子どもと一緒に夏休みの自由研究をやる人は「母」がもっとも多いが、58.7%の親が本当は「1人でやってほしい」と感じていることが、日本能率協会の調査からわかった。また、68.9%の親が自由研究を「とても負担」または「やや負担」に感じていた。

 日本能率協会は7月から8月にかけて、東京・仙台・大阪にて「夏休み2017宿題・自由研究大作戦」を開催する。今回の調査は、東京会場の入場事前登録時にWebアンケートとして実施。6月30日から7月3日の期間、小学生の親が子どもの自由研究にどう関わっているか、3,000人(父親439人、母親2,561人)から回答を得た。

 2016年の子どもの夏休みの自由研究を振り返り、おもに誰とやったか尋ねると、2~6年生の親の57.1%が「母」と回答。ついで「父」15.0%、「1人で」9.7%、「外部イベントで」6.8%が続いた。一方、自由研究を本当は誰とやって欲しいかという質問では、「1人でやって欲しい」が58.7%を占めた。そのほか、「父」が13.1%、「外部イベントで」が8.4%となり、自由研究を一緒にやった人でもっとも多かった「母」と回答したのは6.2%に留まった。

 自由研究について、親にとって負担を感じるかとを聞くと、24.0%が自由研究を「とても負担に感じる」としており、「やや負担に感じる」44.9%と合わせると7割近くにのぼる。「あまり負担に感じない」11.7%、「まったく負担に感じない」3.5%を大きく上回る結果となり、自由研究を負担に感じている親が多いことがわかった。なお、15.9%は「どちらでもない」と答えている。

 自由研究で活用できそうな情報源では、「本・辞典」62.8%、「インターネット」60.8%、「イベント」59.1%、「博物館・美術館などの展示物」46.4%などの回答があった。「新聞・雑誌」や「テレビ・ラジオ番組」も、3割以上の人が活用できそうと考えていた。

 また、夏休みの自由研究を通じて、子どものどんな力を伸ばしたいかを尋ねると、もっとも多かったのは「自分で調べる力」で79.1%となった。以降は、「自分で計画を立てる力」64.1%、「考えて工夫する力」62.8%、「最後までやりとげる力」60.8%など。「集中して取り組む力」45.2%、「自分の考えを周りに伝える力」44.7%、「新たなことに挑戦する力」36.3%もあがっていた。

 「夏休み2017宿題・自由研究大作戦」は、7月21日~23日に東京ビッグサイト・東6ホール、7月28日・29日に夢メッセみやぎ、8月3日・4日にインテックス大阪・1号館で開催される。東京会場では、「顕微鏡で発見 不思議な微生物(MSD)」「カレー粉作りに挑戦!」など全66のプログラムを実施。いずれの会場も、スマホやタブレットからの事前登録を行うことで、無料にて入場できる。一部のプログラムは有料のため、詳細はWebサイトで確認したい。
《黄金崎綾乃》

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