いじめを匿名で通報できる「Kids’ Sign」利用促進を強化…熊本県で試験導入

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 アディッシュは、子どもの自殺が増加する夏休み明けに合わせて、匿名でいじめを通報できるWebサービス「Kids’ Sign(キッズサイン)」の学校現場への利用促進を強化している。9月1日からは、熊本県内の公立校3校に試験導入した。

 「Kids’ Sign」は、匿名でいじめを通報できるスマートフォン、パソコン、タブレット端末上のWebサービス。クローズなコミュニケーションアプリやSNSなど、外から見えないところで起こっているネットいじめなどの通報を匿名で受け付け、その情報を学校に届ける。ガイアックスの子会社で、インターネットモニタリング・ソーシャルアプリサポート事業のアディッシュが提供し、全国の中学や高校などで導入されている。

 アディッシュのスクールガーディアン事業部では、導入校で「Kids’ Sign」を使用している生徒3,524名を対象にアンケートを実施。その結果、アンケートを通じて自分の通う学校が「Kids’ Sign」導入校であることを初めて知ったという生徒が高い割合を占めた。「匿名なので言いやすい」「相手と直接顔を合わせないで素直に言える」などと評価する声の一方、「もっと宣伝して知名度を上げてほしいし、このサービスの存在をアピールしてほしい」という声も寄せられたという。

 そこで、スクールガーディアン事業部では、「Kids’ Sign」をスマートフォンのホーム画面に追加することの重要性、テスト通報期間を設けることの有効性を導入校へ呼びかけると同時に、生徒が実際に使用する際のハードルを下げ、生徒により活用してもらうための試みを開始した。

 9月1日からは、熊本県教育委員会が指定する3校において、「Kids’ Sign」を試験導入。周知と利用方法を知ってもらうため、テスト通報期間を設け、全生徒に1度通報をしてもらうことを決めた。熊本県教育委員会では、試験導入の成果を評価検証したうえ、平成30年度以降には熊本県内の全県立高校への本格導入を検討している。

 「Kids’ Sign」には、当事者だけでなく、周囲の友達の変化を知らせるための第三者に対するサービスもある。スクールガーディアン事業部では、「友達に元気がない、笑顔が減ったなど、少しでも気づく点があれば、Kids’ Signを利用して声を届けてほしい」とコメント。子どもたちが困ったときに頼られる存在となるよう、一人だけで悩む必要はないと伝え続け、利用を促していきたいとしている。
《奥山直美》

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