NTTデータ・阪大など、英語リスニング力支援の新サービス開発に着手

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 NTTデータ経営研究所とNTTデータグループのJSOLは、情報通信研究機構および大阪大学と共同で、ニューロフィードバック技術を応用した英語学習支援サービスの開発を開始したと発表した。10月より実証実験を行い、将来的な商用化に向け開発に取り組むという。

 小学校における英語教育の必修化や英語4技能の習得など、英語教育は新たな学習ステージに向け注目を集めている。そうした中、日本人の英語力の低さの中でも特にリスニング能力に関しては大きな課題があると指摘されている。

 今回、開発を開始したニューロフィードバック技術を応用した英語学習は、「ニューロフィードバック」と呼ばれる脳活動の情報を本人にフィードバックする技術を用いたトレーニング方法。6月に情報通信研究機構と大阪大学が実証した「RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術」を用いることで、日本人が不得意とするRとLの聴き分け能力が向上することが実証されており、この基礎技術に基いて実際の英語学習サービスに脳活動計測とそのフィードバックを導入することを目指している。

 ニューロフィードバックを利用することにより、意識的に音素の聞き分けができていない状態でも脳情報を利用することでリスニング能力を向上させることができるほか、短期間・短時間で効果が得られるなどのメリットが期待できるという。10月からは、実際の英語学習者(ビジネスパーソン)を対象に、その有効性の検証やアプリケーションの開発を行っていく。

 実証実験の成果として効果が実証されれば、その後JSOLが主体となり、2018年度からの本格的な商用化を目指し2018年4月以降、実際のソリューションとしてトライアルサービス事業を展開していく予定だという。ニューロフィードバック学習におけるフィードバック方法にゲーミフィケーションを取り入れ、学習者がより楽しく学習できるよう改良するなど、モチベーションを維持しながら学習できるサービスへの改良を目指す。

 これまで日本人学習者にとっては困難かつ挫折しがちな「リスニング能力の向上」について、脳そのものへアプローチすることにより、従来の学習方法ではなし得なかった効果的な学習成果が現れることが期待されている。
《畑山望》

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