公立高vs私立高…国公立大医学部合格数ランキング

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 年々人気が高まる医学部受験。公立高校と私立高校ではどちらが多くの医学部合格者を輩出しているのか?国公立大医学部に合格した実績数から各校の傾向を探る。

(1)国公立高校の合格情報(表I、表II・旧帝大への合格者数)



 全国の国公立高校から平成28年に国公立大医学部に合格した数を上位30位まで調べた。熊本がトップではあるが、うち九大が5名、名大が1名というのはなんともさびしい。その点、札幌南の北大18名や仙台第二の東北大23名、筑波大附駒場の東大15名などが光る。

 修猷館(福岡)の九大9名なども見ると、国公立高校からは、地元の国公立大医学部に合格している者が多いと思われる。

 昔は天下の日比谷と言われた名門校の日比谷が、東大を含め30名と復活の気配を感じさせている。愛知の旭丘も名大へ8名合格させている。

旧帝大医学部合格者数



 表IIは全国国公立高校の旧帝大医学部合格者数である。二桁以上の合格者を出している高校は、仙台第二、札幌南、筑波大附駒場の3校だ。特に仙台第二の東北大23名は圧巻と言える。札幌南は北大に18名、そして筑波大附駒場の東大15名は、灘に次ぐ合格者数となっている。一学年の定員が少ない筑波大附駒場(160人)、灘(210人)が東大へ100名を超える合格者を出していることは立派である。

 旧帝大の医学部は、学内に工学部や理学部、農学部などが併設されていて総合的・学部横断的な医学研究ができる点にも大きな魅力があると考える。

(2)私立高校の合格情報(表III、表IV・旧帝大への合格者数)



 私立高校から国公立大医学部へ合格した50名以上の高校は10校あるが、特筆すべきは灘であろう。東大へ20名、京大へ25名、阪大へ13名、その他の旧帝大3名で61名の合格者が出ている。東海は数の上ではトップであるが、東大や京大などの合格者では灘には到底及ばない。東海からは名大に23名合格しているが、名大は旧七帝大の中で4~5番目のランクである。最難関である東大プラス京大の合計は9名と、灘の45名には及びもつかない。ラ・サールも医学部への合格者数は多いのだが、旧帝大医学部の合格者が年々減っているようである。

旧帝大医学部合格者数



 私立高校から旧帝大への合格者数順位を調べてみたところ、やはり断トツ1位は灘であった。2位は東海で、久留米大附設、ラ・サールまでが約30名である。他は東大寺学園が京大に11名、洛南高校が阪大へ11名、北嶺が北大へ10名、滝が名大へ10名といったところが目立っている。

 中高一貫校は、医学部への合格数ではなく、その中身を吟味した方がよい。その点、灘は東大20名、京大25名、阪大13名と、旧帝大へ61名も合格者を出しているのは素晴らしい。また、開成は東大の数は多いが、旧帝大医学部の合格者数は国公立の仙台第二の25名、札幌南の19名、筑波大附駒場の18名よりも少ないようだ。

医学部合格への軌跡(本間 次夫 著/文芸社)より「平成28年の入試情報」

医学部合格への軌跡

<著者プロフィール:本間 次夫(ほんま つぎお)>

宮城県生まれ。東北大学卒業後、大手民間企業に勤務。1970年に退職し、中・高校生対象のC.A.P.特訓塾を設立。1974年、大学受験予備校を設立する。以来、少数精鋭を貫き、ゼミテスト方式という独自の指導方式を工夫、実践。東大はじめ難関大学各学部・医学部などへ多数の合格実績をあげ、英才を育てている。その他、仙台のテレビ、ラジオなどの教育番組への出演、仙台市内や県外の進学高校で、学力アップの方法、生活の仕方など、さまざまなテーマでの生徒への進路講演を毎年行うなど、精力的に活動を続けている。


《リセマム》

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