東北・北海道からの医学部合格者数順位(表VI・表VII)
東北・北海道地区の全高校からの国公立大学医学部合格者数順位を載せてみた。
やはり札幌南と仙台第二が断トツの1・2位を分けている。この二つの高校は、今後も競い合って実績を上げて欲しい。東北の各県のトップ高校は、仙台第二を除いて医学部の合格実績は芳しくはない。せめて25名、いや30名くらいの合格者を出して欲しい。医学部に限らず東北大等への合格実績も年々減少傾向にあるようだ。今年だけの結果であるとは思うが、盛岡第一の国公立医学部合格者11名はあまりにもさびしい。
国立、私立への合格者数
左の表(表VII)は、東北・北海道からの平成28年の医学部への合格者数順位である。仙台第二は全国ランクで20位、札幌南は40位であった。
山形東・秋田などは全国ランクで100位以下である。東北・北海道からの医学部合格者は年々減っている。国公立大の医学部には、毎年のように、東京や関西地区の高校から合格者が多数出いる。医師免許を取れば生誕地で医療活動をする医師が多くなっているので、このままでは東北医療は問題である。その点、今年開設した東北医科薬科大医学部の役割はとても大きい。地元の生徒が約5割入学できることは地域社会へ大いに役立っている。一方、東北大医学部は東北地方から3割くらいの合格者だけなので、将来の東北の医療に不安を抱かせている。したがって東北の伝統名門高校の奮闘が望まれる。せめて50人近い医学部合格者を出して欲しい。
医学部合格への軌跡
<著者プロフィール:本間 次夫(ほんま つぎお)>
宮城県生まれ。東北大学卒業後、大手民間企業に勤務。1970年に退職し、中・高校生対象のC.A.P.特訓塾を設立。1974年、大学受験予備校を設立する。以来、少数精鋭を貫き、ゼミテスト方式という独自の指導方式を工夫、実践。東大はじめ難関大学各学部・医学部などへ多数の合格実績をあげ、英才を育てている。その他、仙台のテレビ、ラジオなどの教育番組への出演、仙台市内や県外の進学高校で、学力アップの方法、生活の仕方など、さまざまなテーマでの生徒への進路講演を毎年行うなど、精力的に活動を続けている。