クラレは2018年4月4日、この春新小学1年生となる子どもとその保護者を対象とした「2018年版 新小学1年生の『就きたい職業』、親の『就かせたい職業』」を発表した。将来の夢は、男児「スポーツ選手」、女児「ケーキ屋・パン屋」が1位。いずれも20年連続でトップとなった。 調査は、クラリーノ製ランドセル購入者のうち、2018年4月に小学校に入学する子どもと保護者を対象に、アンケートを実施したもの。有効回答数は子ども4,000人(男女各2,000人)と保護者4,000人。子ども調査は1999年から2018年まで通算20回目、保護者調査は1992年から2018年まで通算27回目となる。 男児に将来就きたい職業を聞くと、1位は「スポーツ選手」20.5%で、20年連続で首位となった。スポーツ選手の内訳は、サッカーが54.9%ともっとも多く、ついで野球の24.1%。野球は過去最低だった2017年版調査から、6.3ポイント増となった。 続いて、2位は「警察官」12.5%、3位は「消防・レスキュー隊」7.8%、4位は「運転士・運転手」7.5%、5位は「TV・アニメキャラクター」6.3%。そのほか、6位「研究者」4.6%、7位「医師」4.5%となり、いずれも過去最高の比率となった。ネット&スマホ世代らしく、15位に「ユーチューバー」1.4%がランクイン。初めての20位入りとなった。 女児の将来就きたい職業では、「ケーキ屋・パン屋」29.1%が1位。調査開始以来20年連続でトップとなっており、内訳はケーキ屋とパティシエが84.6%を占めた。2位は「芸能人・歌手・モデル」9.3%。3位は「看護師」6.8%、4位は「花屋」5.5%、5位は「医師」4.6%。「医師」は男児同様、過去最高の比率となった。 そのほか、8位「美容師」3.6%、14位「美容関係」1.5%など、新1年生でもおしゃれに興味があるようだ。「美容関係」は特にネイリストやメイクアップアーティストが人気を集め、3年ぶりの20位以内となった。 一方、親の就かせたい職業を見ると、男児は、1位「公務員」22.3%、2位「医師」10.4%、3位「スポーツ選手」8.5%。女児は、1位「看護師」21.1%、2位「公務員」10.6%、3位「薬剤師」9.9%。 男児の親のランキングでは、1998年版調査でも1位だった「公務員」が20年前から変わらない人気をみせた。そのほか、「医師」は2017年調査から1.4ポイント増加したが、「スポーツ選手」は過去最低の比率で3位に後退した。 女児の親のランキングでは、上位5位のうち4つを医療系が独占。一方で、9位の「保育士」(4.4%)は1998年版調査(9.0%)より比率が半減。クラレでは、世間で保育士不足が問題となっているが、親としては待遇面などで心配もあるようだと分析している。◆2018年版 新小学1年生の就きたい職業(トップ10)<男児>1位:スポーツ選手2位:警察官3位:消防・レスキュー隊4位:運転士・運転手5位:TV・アニメキャラクター6位:研究者7位:医師8位:大工・職人9位:ケーキ屋・パン屋10位:自営業<女児>1位:ケーキ屋・パン屋2位:芸能人・歌手・モデル3位:看護師4位:花屋5位:医師6位:保育士7位:教員8位:美容師9位:警察官10位:TV・アニメキャラクター◆2018年版 親が就かせたい職業(トップ10)<男児>1位:公務員2位:医師3位:スポーツ選手4位:会社員5位:消防・レスキュー隊5位:エンジニア7位:研究者8位:警察官9位:パイロット10位:建築家<女児>1位:看護師2位:公務員3位:薬剤師4位:医師5位:医療関係 6位:教員 7位:会社員8位:ケーキ屋・パン屋9位:保育士10位:美容師