小学生考案「コンパス用補助具」が実用新案に登録

 八戸市少年少女発明クラブに所属する、青森県八戸市立吹上小学校4年生の吉野秀君が考案した「コンパス用補助具」が2018年3月7日、特許庁の実用新案に登録された。もっと書きやすいコンパスを作りたいと思ったのが発明のきっかけだという。

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コンパス用補助具
  • コンパス用補助具
  • 補助ハンドルつきラクラクコンパス
 八戸市少年少女発明クラブに所属する、青森県八戸市立吹上小学校4年生の吉野秀君が考案した「コンパス用補助具」が2018年3月7日、特許庁の実用新案に登録された。もっと書きやすいコンパスを作りたいと思ったのが発明のきっかけだという。

 コンパス用補助具は、2017年度の八戸市少年少女発明クラブの活動中に、当時小学3年生の吉野秀(よしのすぐる)君がアイデアを考案し製作した「補助ハンドルつきラクラクコンパス」をもとに申請したもの。この作品は、八戸市児童生徒発明くふう展で最高賞となる「八戸市教育委員会教育長賞」を受賞。また、第59回青森県発明くふう展で特別賞「東奥日報社長賞」、第76回全日本学生児童発明くふう展で「入選」するなど、輝かしい成績を収めた。

 吉野秀君は2018年4月16日、保護者やクラブ指導員とともに伊藤博章八戸市教育長を表敬訪問し、受賞報告をした。吉野君は、アイデアのきっかけは「3年生で初めて算数の授業でコンパスを使った時、ぐらぐらして針が外れてうまく円が書けなかったので、もっと書きやすいコンパスを作りたいと思った」ことや、最初に考えた「針に4本の足をつけて支え、鉛筆側に車輪を付ける方式」がうまくいかず、約2か月間試行錯誤して「つまみ側に補助ハンドルをつけるアイデア」を思いつき、身近にある材料で製作したことなどを、実際にコンパスで円を書きながら説明した。

 現在では、市販のコンパスもうまく使えるようになった吉野君は、「ラクラクコンパスを使っているうちにコンパスの回し方のコツを覚えた。ラクラクコンパスは市販のコンパスにハンドル部分を取り付けたものなので、補助つき自転車の補助輪のよう。上手になったら外せばいいので、コンパスが苦手で困っている新3年生に使ってもらいたい」と話している。
《工藤めぐみ》

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